第96回日本医療機器学会大会

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Panel Discussion

パネルディスカッション1 洗浄装置や滅菌装置に期待する機能~こんなんあったらええなぁ~

座長:水谷 光(千船病院),江島 豊(東北大学)

[パネルディスカッション1] ヒューマンエラー軽減サポートや災害時に期待する3つの機能

酒井 大志 (越谷市立病院 看護部中央滅菌室・手術室)

近年の医療の進歩に伴う,器材の高度化・複雑化にあわせ,滅菌管理業務への質的要求・業務量は日を追うごとに高まり続けている.それに伴い洗浄器や滅菌器といった「装置」は多機能で高性能へと大幅に進化したが,肝心の操作する側の「ヒト」の機能に大きな進化はない.
このような中,たった一度のボタンの押し間違い,確認ミスにより大きなインシテンドを引き起こしてしまう事例は後を絶たない.「装置」を操作する私たち「ヒト」の人差し指には,とてつもなく重い重圧が掛かっているのである.「装置」側に備えられたFail-safe,fool-proofの設計と相棒として,それを操作する「ヒト」との緊密な連携・協働が明日のより良い滅菌供給業務には重要と考える.
①液晶モニタを活用したナビゲーション・評価機能 
装置備え付けの液晶モニタへ必要なタイミングで動画マニュアルを示すことで,OJTの難しい滅多におこなわない作業,エラー発生時や災害時等にまず何をしたら良いのか?慌てることなく素早い対応が可能となる.
②読み取り不要なRFID(radio frequency identification)タグ等の活用
③災害時対応型管理機能
以上のような3点について『よりミスが起こりにくい』と言うコンセプトから,「ヒト」の相棒としての「装置」に期待する機能について述べてみたい.