第96回日本医療機器学会大会

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Panel Discussion

パネルディスカッション4 失敗からうまれる、まっさらでおもろい発見

座長:齋藤 篤(大阪大学),井口 和江(大阪大学)

[パネルディスカッション4] やってみて分かった「RFIDタグ」の現状と課題

宮地 秀之 (小西医療器㈱ソリューション事業本部)

【はじめに】
大阪大学医学部附属病院では,「医療の安心安全と業務の効率化」のため,2020年1月より手術室管理システム(以下Precision)の導入に向けて準備が始まった.弊社では3施設目の導入となり,RFIDタグの特性を生かし,失敗を繰り返し解決していった内容を紹介する.
【目的】
Precisionは,医療機器1個1本にRFIDタグを貼付し,術前の準備,術後の回収時にRFIDタグを読込み,患者別使用実績を取得することが目的の1つである.
もう一つの目的は,期限チェックや自主回収,さらには棚卸にもRFIDタグを読込んで確認をおこない,「医療の安心安全」を担保し,業務の効率化を図る.
【現状と課題】
世の中では,ユニクロをはじめ多数の企業がRFIDタグの貼付を開始し,業務の効率化や人員の削減をおこなっている.そこで,医療機器にRFIDタグを貼付して読込めば,目的である「医療の安心安全」を担保し,業務の効率化が図れると導入した.ところが,いざ導入してみると,数々の問題や失敗があり,本稼働までの道のりは険しかったのが現状である.実際に業務をおこなってみて分かったこと,失敗したことなどを1つ1つ解決していった.このパネルディスカッションでは,問題や失敗をどのようにクリアしていったかを説明させていただく.
RFIDは当業界で導入が徐々に進み,RFIDの活用は今後大いに期待できる.