第96回日本医療機器学会大会

Presentation information

Presidential Lecture

大会長講演 素敵な人との出会いが創る おもろい人生

座長:松田 和久(福岡みらい病院)

[大会長講演] 素敵な人との出会いが創る おもろい人生

高階 雅紀 (大阪大学医学部附属病院・病院教授)

第96回日本医療機器学会大会にご参加の皆様,学会は楽しんでいただけておりますでしょうか.無事に現地開催の運びとなっておりましたら,ご参加ありがとうございます.メディカルショージャパン&ビジネスエキスポ2021にご出展いただいた企業の皆様にも厚く感謝申し上げます.また,新型コロナウイルスの蔓延によりWEBによるオンデマンド配信のみとなっております場合でも,多くの興味深い特別企画講演,シンポジウム,パネルディスカッション,そして100を超える皆様の発表演題を掲載しておりますので,ご視聴いただけましたら必ず有意義な時間を過ごしていただけるものと確証しております.
さて,私の経歴としては麻酔科医師として目の前にある業務を淡々と処理してきたものであり,先進的な研究をしたわけでも,画期的な発明をしたわけでもありません.医療の実務者として,ただひたすらに,患者,医療チーム,そしてもちろん自分にとってハッピーなことを目指してきました.新しいものを作るというよりは,既に存在する信頼できるものを利用して,そのような「働くうえでの仕組み作り」をすることが好きだったのかもしれません.その結果が,手術部,臨床工学部,材料部などと広くかかわることとなったのだと思います.
人生においても,確固たる信念をもって多くの決断をしてきたという自負もありません.どちらかというと,ふらりふらりと「おもろそうな」方向に流れるがままに生きてきました.社会人として人事希望など出したこともなく,今回の第96回大会の大会長に立ったことは,数少ない決断の一つかもしれません.(あと2つくらいはあるのですが,それはまた,講演の中でお話ししましょう.)
ただ,どちらに流れるのが「おもろい」のかの岐路においては,必ず素敵な人々との出会いがありました.犬は人につき猫は家につくなどと申しますが,私は典型的に犬タイプでしょう.職業人としての前半では,導いてくれる多くの師に出会い,中盤においては共に支え合う仲間に出会い,今まさに後半においては意志を理解して紡いでくれる後輩に囲まれています.なんと幸せなことでしょう.
さて,今回の大会長講演では,某新聞の連載ではありませんが,履歴書のように時系列に従って素敵な人々との出会いを振り返り,その都度の選択,決断,教訓などお話ししてみようと思います.日頃あまり自分のことについてお話しすることはありませんので,後にも先にも今回のみの本邦初公開です.

講演次第(あくまで予定)
幼稚園,優しい先生と厳しい先生/分解組立て大好き幼児/プラモと模型つくり大好き少年/高校生,医学部を目指す/おもろい受験校選び/大学での出会い/麻酔科を選ぶ/あぶない研修医/看護師の飼い犬/事件は起こった/チーム医療とは/臨機応変は大嫌いプロフェッショナルとは/いざ大学病院に/手術室にコンピュータネットワーク/臨床工学技士との出会い/手術部の人々/JSMIとの出会い/AAMIとの出会い/病院のお引越し/物流システムを作ろう/臨床工学部を作ろう/そもそも材料部は敵だった/鋼製小物ってきれいなんやろか/WFHSSとの出会い/材料部とわかり合う/WFHSSを大阪に/がんばれ滅菌技士/優しい人々に感謝/その他
第96回日本医療機器学会大会にご参加の皆様,学会は楽しんでいただけておりますでしょうか.無事に現地開催の運びとなっておりましたら,ご参加ありがとうございます.メディカルショージャパン&ビジネスエキスポ2021にご出展いただいた企業の皆様にも厚く感謝申し上げます.また,新型コロナウイルスの蔓延によりWEBによるオンデマンド配信のみとなっております場合でも,多くの興味深い特別企画講演,シンポジウム,パネルディスカッション,そして100を超える皆様の発表演題を掲載しておりますので,ご視聴いただけましたら必ず有意義な時間を過ごしていただけるものと確証しております.
さて,私の経歴としては麻酔科医師として目の前にある業務を淡々と処理してきたものであり,先進的な研究をしたわけでも,画期的な発明をしたわけでもありません.医療の実務者として,ただひたすらに,患者,医療チーム,そしてもちろん自分にとってハッピーなことを目指してきました.新しいものを作るというよりは,既に存在する信頼できるものを利用して,そのような「働くうえでの仕組み作り」をすることが好きだったのかもしれません.その結果が,手術部,臨床工学部,材料部などと広くかかわることとなったのだと思います.
人生においても,確固たる信念をもって多くの決断をしてきたという自負もありません.どちらかというと,ふらりふらりと「おもろそうな」方向に流れるがままに生きてきました.社会人として人事希望など出したこともなく,今回の第96回大会の大会長に立ったことは,数少ない決断の一つかもしれません.(あと2つくらいはあるのですが,それはまた,講演の中でお話ししましょう.)
ただ,どちらに流れるのが「おもろい」のかの岐路においては,必ず素敵な人々との出会いがありました.犬は人につき猫は家につくなどと申しますが,私は典型的に犬タイプでしょう.職業人としての前半では,導いてくれる多くの師に出会い,中盤においては共に支え合う仲間に出会い,今まさに後半においては意志を理解して紡いでくれる後輩に囲まれています.なんと幸せなことでしょう.
さて,今回の大会長講演では,某新聞の連載ではありませんが,履歴書のように時系列に従って素敵な人々との出会いを振り返り,その都度の選択,決断,教訓などお話ししてみようと思います.日頃あまり自分のことについてお話しすることはありませんので,後にも先にも今回のみの本邦初公開です.

講演次第(あくまで予定)
幼稚園,優しい先生と厳しい先生/分解組立て大好き幼児/プラモと模型つくり大好き少年/高校生,医学部を目指す/おもろい受験校選び/大学での出会い/麻酔科を選ぶ/あぶない研修医/看護師の飼い犬/事件は起こった/チーム医療とは/臨機応変は大嫌いプロフェッショナルとは/いざ大学病院に/手術室にコンピュータネットワーク/臨床工学技士との出会い/手術部の人々/JSMIとの出会い/AAMIとの出会い/病院のお引越し/物流システムを作ろう/臨床工学部を作ろう/そもそも材料部は敵だった/鋼製小物ってきれいなんやろか/WFHSSとの出会い/材料部とわかり合う/WFHSSを大阪に/がんばれ滅菌技士/優しい人々に感謝/その他