第96回日本医療機器学会大会

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Symposium

シンポジウム4 スマートホスピタルのプラットフォーム

座長:長瀬 清(岐阜大学),藤原 道隆(名古屋大学)

[シンポジウム4] スマートホスピタル~Hospital as a Service~

大山 慎太郎1, 大塚 孝信3, 山下 佳子1, 山下 暁士1, 白鳥 義宗1, 藤原 道隆2 (1.名古屋大学医学部附属病院 メディカルITセンター, 2.名古屋大学大学院医学系研究科 メディカルxRセンター, 3.名古屋工業大学大学院工学研究科情報工学専攻)

世界的な少子高齢化傾向に伴い,認知症やフレイルなどの複雑疾患が増加し,それに伴う医療従事者の相対的不足と,医療リソースの選択集中化が進んでいる.日本は既に肥大型の高コストな医療構造を抱えており,構造の改善は急務であり,各種技術の積極的な導入により,医療技術の高度化だけでなく,医療サービスの質を落とさずにスリム化,分散・集中化,ハイスループット化,低コスト化を進める努力がますます求められる.名大病院では2017年頃より「スマートホスピタル構想」の下,積極的な産学連携による新規技術の開発・実証や他業種の導入成功事例の導入・応用による病院のデジタルトランスフォーメーションを進めている.病院のスマート化により内部の業務改善だけではなく,究極的には病院内で閉じず,外と柔軟につながり病院内のリソースを効率的に提供することで機会損失を減らすことも容易となろう.利用交通を一つのサービスとして柔軟につなぐMaaS(Mobility as a Service)技術のように,スマートホスピタルにおいても,病院内のあらゆる医療リソースを柔軟に利用することで,限りあるリソースを有効に使い,最大の効率を実現することが可能な病院がHaaS(Hospital as a Service)である.本講演ではHaaSの実現を目指す我々の取り組みとその内容について報告するとともに,技術的側面や課題についても共有したい.