第96回日本医療機器学会大会

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Symposium

シンポジウム5 医療物流におけるロジスティクス効率

座長:生田 義浩(熊本大学),島田 正司(小西医療器株式会社)

[シンポジウム5] 常時監視の最大活用術。医療材料の棚卸レスとDX分析

森中 景彬 (帝人㈱スマートセンシング事業推進班 第3ソリューションチーム)

RFIDやICタグといった言葉は聞かれたことがある方も多いかと思う.ただし,一般的なRFIDの活用方法としては,入出庫時の一括検品や,月1回の棚卸など,「その瞬間」の状況を読み取り,業務時間を削減させているケースが多い.今回のテーマである「常時監視」は,「その瞬間」だけではなく「常に」読み取る点が特長である.それにより,棚卸時間削減ではなく,棚卸そのものをなくすことができる(=棚卸レス).
また,院内や倉庫内でモノの動きを分析する場合,正確なデータを如何に効率よく取得するかということが課題になる.「常時監視」では,作業者に負担をかけることなく,対象物をアンテナに置くだけアンテナから取るだけ,という普段通りの作業で,モノの動きや回数などのデータを正確かつ効率的に取得できる.
帝人は電波制御という他社にはない技術的特長を活かし,「常時監視」を実現させている.この講演では具体的な導入事例にも触れながら説明する.