第96回日本医療機器学会大会

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Symposium

シンポジウム6 医療機関における携帯電話等の使用について~院内での携帯電話のルールは、きちんと定められていますか?

座長:三島 博之(九州大学),加納 隆(滋慶医療科学大学大学院)

[シンポジウム6] 指針を基にした病院内における携帯電話使用規則の見直し

~ハートライフ病院の事例報告~

仲松 晋也 (社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院 医療技術部臨床工学科)

情報技術の進歩により,スマートフォンは,様々な機能で生活の利便性を向上させており,病院を利用する患者や患者の家族のスマホ利用のニーズも例外なく高まっている.しかし,以前の規則は,携帯電話は「使用禁止」であった.患者の利便性向のため,臨床工学技士を中心に2014年「医療機関における携帯電話等の利用に関する指針」を基に携帯電話使用規則の見直しをおこなった経験を紹介したい.また,発表では,規則運用後に変化した電波利用の現状も合わせて紹介する予定である.
【規則を決めるために行ったことの概要】
項目は,①離隔距離の決定,②電波環境調査,③周知方法の検討(ピクトグラムの提案),④マナーへの配慮である.実際には,①,②は臨床工学技士の専門性が活かせるので病院の納得を得やすい.③は工夫が必要であった.そして,④に関してが,最も苦労するところで,病院全体の対応を決める必要があった.