2:20 PM - 2:30 PM
[51] EDS 付滅菌コンテナの乾燥特性について
【背景】
整形外科をはじめとする貸し出し手術器械
を使用する症例が増加している.しかし,保有
する高圧蒸気滅菌器(三浦工業社RX-24NW)
は1台であることから,より安全で効率的な
運用を実現するために,乾燥促進システム
(Enhanced Drying System)内蔵の滅菌コン
テナ(以下EDS付滅菌コンテナ)を導入し検証
をおこなったので報告する.
【目的】
EDS付滅菌コンテナ使用時における乾燥効
果の有効性を明らかにする.
【方法】
1.各種フルサイズ滅菌コンテナの乾燥特性
を検証.2.最も乾燥特性が優れていた滅菌コ
ンテナの乾燥時間を検証.1)最も乾燥特性が
優れていた滅菌コンテナに脊椎セットと温度/
圧力ロガーを積載し2セット作成.中段中央
と下段中央に積載.2) 滅菌器の輻射熱の影響
と乾燥工程中の空気対流を最小限にするために
他の滅菌コンテナを使用.脊椎セットと同重量
のステンレス棒を積載し4セット作成.中段手
前と奥,外段手前と奥に積載.3)滅菌コンテ
ナの外部に温度/圧力ロガーを設置.4)ステ
ンレストレイ3枚をそれぞれSMSラップ材で
ラッピング.上段手前,中央,奥に積載.5)
滅菌前重量を測定.6)乾燥工程時間を連続乾
燥10分に設定し滅菌終了後,重量測定し目視確
認(乾燥不良時,10分追加).7)温度/圧力ロ
ガー3個のデータを抽出し結果から適切な乾燥
時間を決定.3.最大/最小積載量における乾
燥効果の確認.
【結果】
EDS付滅菌コンテナが最も乾燥特性に優れ
ており,乾燥時間は10分であった.最大積載時
および最小積載時における滅菌前後の平均重量
差は(DIN EN868-8:2018で求められる)0.2%
以内であった.目視確認でドレン水の確認はさ
れなかった.
【結論】
今回の試験で用いた滅菌コンテナの中で,
EDS付滅菌コンテナが最も乾燥特性に優れて
おり,有効であった.EDS付滅菌コンテナと他
の滅菌コンテナが混載する際に,乾燥時間を考
慮する必要がある.
整形外科をはじめとする貸し出し手術器械
を使用する症例が増加している.しかし,保有
する高圧蒸気滅菌器(三浦工業社RX-24NW)
は1台であることから,より安全で効率的な
運用を実現するために,乾燥促進システム
(Enhanced Drying System)内蔵の滅菌コン
テナ(以下EDS付滅菌コンテナ)を導入し検証
をおこなったので報告する.
【目的】
EDS付滅菌コンテナ使用時における乾燥効
果の有効性を明らかにする.
【方法】
1.各種フルサイズ滅菌コンテナの乾燥特性
を検証.2.最も乾燥特性が優れていた滅菌コ
ンテナの乾燥時間を検証.1)最も乾燥特性が
優れていた滅菌コンテナに脊椎セットと温度/
圧力ロガーを積載し2セット作成.中段中央
と下段中央に積載.2) 滅菌器の輻射熱の影響
と乾燥工程中の空気対流を最小限にするために
他の滅菌コンテナを使用.脊椎セットと同重量
のステンレス棒を積載し4セット作成.中段手
前と奥,外段手前と奥に積載.3)滅菌コンテ
ナの外部に温度/圧力ロガーを設置.4)ステ
ンレストレイ3枚をそれぞれSMSラップ材で
ラッピング.上段手前,中央,奥に積載.5)
滅菌前重量を測定.6)乾燥工程時間を連続乾
燥10分に設定し滅菌終了後,重量測定し目視確
認(乾燥不良時,10分追加).7)温度/圧力ロ
ガー3個のデータを抽出し結果から適切な乾燥
時間を決定.3.最大/最小積載量における乾
燥効果の確認.
【結果】
EDS付滅菌コンテナが最も乾燥特性に優れ
ており,乾燥時間は10分であった.最大積載時
および最小積載時における滅菌前後の平均重量
差は(DIN EN868-8:2018で求められる)0.2%
以内であった.目視確認でドレン水の確認はさ
れなかった.
【結論】
今回の試験で用いた滅菌コンテナの中で,
EDS付滅菌コンテナが最も乾燥特性に優れて
おり,有効であった.EDS付滅菌コンテナと他
の滅菌コンテナが混載する際に,乾燥時間を考
慮する必要がある.