2:10 PM - 2:20 PM
[103] 総合滅菌管理システムと連携させた院内RMD 用個体管理システムの開発
【はじめに】
当院で開発した総合滅菌管理システム(以下Aries)は,2021年度よりハード・ソフトの更新が段階的に実施されてきており,手術用 RMDのトレーサビリティを確実に継続できている.また資産管理の観点より,Aries導入当初に,手術部以外の診療に使用されるRMD(以下器材)にもGS1コードを刻印して,器材管理の一元化を図ってきた.
しかし,手術部以外の器材は「定数配置式」として別のシステムが稼働している.このシステムは,部署毎に一定数の器材を配置しておき,使用した器材を滅菌管理部に返却すると,それと同じ器材が各部署に供給されるものであり,出入りする器材名と数量のみが把握できるシステムである.
このため,紛失があってもどの個体がなくなったのかを特定できないことや,Ariesとの整合性をとるために管理者によるマスタ情報の修正が必要になるなどの課題があった.
そこで,現行の定数配置式システムを刷新して,Ariesと連携させることにより,院内RMDの個体管理を向上させることができたので報告する.
【目的】
1.刻印が付いている返却器材を自動カウントし,部署単位でトレーサビリティをとる
2.各部署に配置した器材の固定化を図り,院内RMDの個体管理を向上させる
【方法】
1.刻印リーダー・PCを増設し,定数配置式システムを刷新する(以下Taurus)
2.Taurusで包装する器材の概念化とAriesの滅菌物管理情報への紐づけ
3.自動カウントと同時に要修理器材・交換器材の自動登録を可能にする
4.滅菌管理部内の定数用滅菌器材に,専用のバーコードラベルを貼り管理する
5.各部署の定数器材数の確認と刻印器材の再入れ替え
6.Taurusへの完全移行までの担当者の限定
【結果】
1.不適切な部署間での貸し借りが無くなり,各部署の器材が固定された
2.個体別の使用実績が明らかになり,定数や保管方法への見直しに繋がった
3.紛失器材の特定が可能になり,在庫管理の確実性が増した
当院で開発した総合滅菌管理システム(以下Aries)は,2021年度よりハード・ソフトの更新が段階的に実施されてきており,手術用 RMDのトレーサビリティを確実に継続できている.また資産管理の観点より,Aries導入当初に,手術部以外の診療に使用されるRMD(以下器材)にもGS1コードを刻印して,器材管理の一元化を図ってきた.
しかし,手術部以外の器材は「定数配置式」として別のシステムが稼働している.このシステムは,部署毎に一定数の器材を配置しておき,使用した器材を滅菌管理部に返却すると,それと同じ器材が各部署に供給されるものであり,出入りする器材名と数量のみが把握できるシステムである.
このため,紛失があってもどの個体がなくなったのかを特定できないことや,Ariesとの整合性をとるために管理者によるマスタ情報の修正が必要になるなどの課題があった.
そこで,現行の定数配置式システムを刷新して,Ariesと連携させることにより,院内RMDの個体管理を向上させることができたので報告する.
【目的】
1.刻印が付いている返却器材を自動カウントし,部署単位でトレーサビリティをとる
2.各部署に配置した器材の固定化を図り,院内RMDの個体管理を向上させる
【方法】
1.刻印リーダー・PCを増設し,定数配置式システムを刷新する(以下Taurus)
2.Taurusで包装する器材の概念化とAriesの滅菌物管理情報への紐づけ
3.自動カウントと同時に要修理器材・交換器材の自動登録を可能にする
4.滅菌管理部内の定数用滅菌器材に,専用のバーコードラベルを貼り管理する
5.各部署の定数器材数の確認と刻印器材の再入れ替え
6.Taurusへの完全移行までの担当者の限定
【結果】
1.不適切な部署間での貸し借りが無くなり,各部署の器材が固定された
2.個体別の使用実績が明らかになり,定数や保管方法への見直しに繋がった
3.紛失器材の特定が可能になり,在庫管理の確実性が増した