第98回日本医療機器学会大会

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Oral presentation

滅菌業務管理

滅菌業務管理2

Fri. Jun 30, 2023 5:00 PM - 6:00 PM 第3会場 (アネックスホール F205+F206)

座長:濱中 郁恵(大阪大学)

5:20 PM - 5:30 PM

[26] Webを活用した社員研修の実施とその課題

中西 弘1, 久保木 修2 (1.㈱ルフト・メディカルケア, 2.スリーエムジャパン㈱医療用製品事業部)

【はじめに】
滅菌受託業者としてその品質を担保するには社員研修は必須であり,職員への専門知識や技術の修得を促し,業務の品質向上をおこない,安心・安全な再生可能医療機器および環境を安定して提供できる体制を構築することが大切であるが,参加者の時間確保が課題となっていた. 2020年からコロナウイルスの影響により弊社でもwebを用いた研修が開催できないか社内で協議し実施した結果,課題などが見えてきたので報告する.
【方法】
2021年度は奇数月の第4土曜日に開催し,滅菌業務に関連する内容を6回,管理者向けに関連する内容を2回とした.研修後にグループワークやディスカッション,社内連絡の場を設けた.2022年度は,研修に特化し,奇数月の第3金曜日に改め,滅菌業務に関連する内容を6回とし,研修内容を録画することで参加率の向上を図った.研修講師は全て外部に依頼した.
【結果と課題】
web研修については「大変良い」,「良い」が合わせて74%で,視聴した端末についてはPCが76%,スマートフォン,タブレットが19%,研修参加場所については病院が72%,自宅が 19%,視聴についてはライブ視聴が25%,録画視聴が75%であった.(2022年度第1回から4回)2022年度は録画視聴出来るため参加しやすくなった.しかしながら課題としては「業務中に2時間受講するのは厳しい」「音声が聞き取りにくい」「病院のPC環境を改善して欲しい」などがあげられ,研修時間やインフラ整備に対する改善策を検討することとなった.
【考察】
外部講師に依頼し,研修内容を録画することで,社内の課題であった研修内容やその質が担保されることで,地域差がなくなり,会社全体としての業務研修の効果が上がる結果となった.webを活用した社員研修の実施には大きな効果を得ることができたが,課題もみられる.その課題に対して改善を実施していくことで,よりよい社員研修のあり方を模索していく必要があると考えられる.