11:00 AM - 11:10 AM
[41] エアーカーテンとエントレイメントを利用したNasal-CPAP のNasal-HFO 特性
【目的】
新生児医療の人工換気法の１つに高頻度振動換気（HFO：High frequency oscillation ）が使われている．この方法は，挿管チューブを用いて解剖学的死腔量よりも少ない１回の換気量（Tidal Volume）TV HFO ２～３ml/kgで，生理的呼吸回数よりも多い呼吸回数（ｆ：HFO周波数）でガス交換が達成できている．この HFOは，新生児医療において早産児の肺を開くOLC（Open lung concept）手法として欠かせない呼吸管理法の１つになっている．著者らは，経鼻的HFO管理が可能なエアーカーテンとエントレイメントを利用したNasal-CPAP用ジェネレータ（以下HNCPAP）の開発をおこなってきた．そこで本発表の目的は，新生児用自発呼吸シミュレータ（PT-2：アトムメディカル製）の健康な呼吸モードに設定して， MAPを500Pa一定にしてTV を変えた場合と，さらに標準的なHFO換気条件を追加して同一 TV の場合の実験をおこない，同一TV での両者の結果を比較することで，Nasal-HFOの基本的特性を明らかにすることである．
【方法】
実 験 は，MAP 500Pa一 定，HFO（15Hz， SV 15ml）が有無の場合に３種類の換気量（２ ml，５ml，７ml）で実験をおこなう．測定は，換気量（TV ），肺胞圧（Palv ），気道圧（Paw ），フロー（Flow ），サブ圧（Sub ），Cpap圧（Cpap ）を同時に測定する．
【結論】
HNCPAPにHFOを加えると， １） 吸気の ΔPaw HFOが，気道で半減することなく肺胞まで達し，肺リクルートメント効果がアップしたこと，２）呼気前半でエントレイメント効果を半減させたこと，３）吸気のTV HFOは，それぞれ1.1，1.3，1.5ml/kgとTV に依存して増加しており，前述した挿管チューブを用いたHFOの場合と比較すると半分の結果であった．以上のようにHNCPAPによるNasal-HFOの基本的特性が明らかになった．
新生児医療の人工換気法の１つに高頻度振動換気（HFO：High frequency oscillation ）が使われている．この方法は，挿管チューブを用いて解剖学的死腔量よりも少ない１回の換気量（Tidal Volume）TV HFO ２～３ml/kgで，生理的呼吸回数よりも多い呼吸回数（ｆ：HFO周波数）でガス交換が達成できている．この HFOは，新生児医療において早産児の肺を開くOLC（Open lung concept）手法として欠かせない呼吸管理法の１つになっている．著者らは，経鼻的HFO管理が可能なエアーカーテンとエントレイメントを利用したNasal-CPAP用ジェネレータ（以下HNCPAP）の開発をおこなってきた．そこで本発表の目的は，新生児用自発呼吸シミュレータ（PT-2：アトムメディカル製）の健康な呼吸モードに設定して， MAPを500Pa一定にしてTV を変えた場合と，さらに標準的なHFO換気条件を追加して同一 TV の場合の実験をおこない，同一TV での両者の結果を比較することで，Nasal-HFOの基本的特性を明らかにすることである．
【方法】
実 験 は，MAP 500Pa一 定，HFO（15Hz， SV 15ml）が有無の場合に３種類の換気量（２ ml，５ml，７ml）で実験をおこなう．測定は，換気量（TV ），肺胞圧（Palv ），気道圧（Paw ），フロー（Flow ），サブ圧（Sub ），Cpap圧（Cpap ）を同時に測定する．
【結論】
HNCPAPにHFOを加えると， １） 吸気の ΔPaw HFOが，気道で半減することなく肺胞まで達し，肺リクルートメント効果がアップしたこと，２）呼気前半でエントレイメント効果を半減させたこと，３）吸気のTV HFOは，それぞれ1.1，1.3，1.5ml/kgとTV に依存して増加しており，前述した挿管チューブを用いたHFOの場合と比較すると半分の結果であった．以上のようにHNCPAPによるNasal-HFOの基本的特性が明らかになった．