第98回日本医療機器学会大会

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Oral presentation

医療機器管理

医療機器管理2

Fri. Jun 30, 2023 5:00 PM - 6:00 PM 第4会場 (アネックスホール F204)

座長:髙橋 典彦(岩見沢市立総合病院)

5:10 PM - 5:20 PM

[55] 除細動器からAED への運用変更に伴う対応と機器使用件数の調査報告

藤井 雄介1,2, 相木 一輝1,2, 加藤 孝昭1, 藤原 道隆2 (1.名古屋大学医学部附属病院 臨床工学技術部, 2.名古屋大学医学部附属病院 医療機器総合管理部)

【背景】
2020年度の除細動器の更新計画に伴い院内の除細動器の一部をAEDに変更する計画を実施した.
【目的】
第96回日本医療機器学会では更新計画とコスト面に関しての発表をおこなったが,今回は配置変更に伴い設置の調整が必要だった点,また更新後実際のAEDの使用件数に関しての報告を挙げる.
【結果】
2019年までは院内には除細動 器59台, AED22台となっていたが更新計画を経て, 2023年1月現在は除細動器40台,AED37台となっている.更新後にAEDへ変更した部署で,除細動器に戻す変更はなく運用がおこなえている.運用の変更に伴い,設置の調整が必要だった点として2点挙げる.1つ目はリハビリテーション部の配置である.当院は心大血管疾患リハビリテーション料(I)として除細動器の設置が義務付けられているが,医事課にも確認をおこない,AEDへの変更の確認をおこなった.
2つ目はMRI室への設置である.こちらは日本不整脈学会含む3学会にて作成された「MRI対応植込み型デバイス患者のMRI検査の施設基準の要件」の中に「近接した部屋に電気的除細動器を備え」とあるが,初期配置のMRI管理区域内では,AEDの遠隔モニタリング用の電波が届かないトラブルがあり,設置場所の変更をおこなった.またAEDの使用状況としては設置してから3年間の間に患者に使用した件数は29件,そのうち実際にショックが入ったのは
6件である.うち1台の機器では3年間で12回も使用されているケースもあった.
【考察】
AEDへの更新は運用だけでなく,施設基準に関しても考慮する必要がある.ただAEDへ変更することで実際の使用回数が分かり,過去に除細動器が配置されていた部署で使用されていない可能性が示唆された.今回の調査で AEDは使用が偏る傾向が見られたため,頻回に使用される部署に関してはAEDと除細動器のどちらが適正な配置か考慮する必要がある.