11:00 AM - 11:10 AM
[74] 過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌器の滅菌剤浸透性能の確認実験
【目的】
過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌器(以下プラズマ)の滅菌剤浸透性能を確認する.
【方法】
7個のテストパック(シリンジA,シリンジ B,シリンジC,シリンジD,不織布包装A,不織布包装B,PCD)をプラズマで滅菌して,結果を確認する.各テストパックには,2種類の化学的インジケータ(以下CI1,CI2)を各1枚,生物学的インジケータ(以下BI)を1個,それぞれ挿入する.滅菌器に7個のテストパックを配置して運転開始する.運転終了後,扉を開けてすべてのテストパックを取り出す.CI1およびCI2は確認実験作業シートに貼付する. BIは判定後結果を同シートに記載する.以上の手順を,シリンジ,トレイが常温でテストパックを作成した場合と,家庭用冷蔵庫の冷蔵庫内に1時間放置して取り出した直後にテストパックを作成した場合とに分けて異なるの2つの工程(工程1および工程2)にてそれぞれ5回おこなう.
【成績】
工程1では,不織布A,不織布B,PCDに挿入したBIは全て陰性結果を示しかつ,CI1およびCI2は全て完全な変色を示した.シリンジの一部ではBIが陽性の結果を示した.CI1は全て完全な変色を示したが,一部のCI2は不完全な変色を示した.常温と冷蔵とでは結果に有意差はなかった.工程2では,BIは全て陰性結果を示した.CI1およびCI2は全て完全な変色を示した.常温と冷蔵とでは結果に有意差はなかった.
【考察】
滅菌剤の浸透性が滅菌器のチャンバ内各部位で相違があることが分かった.今回使用したシリンジはSUDであり,プラズマでの滅菌処理への適合が未確認であるため当該シリンジを繰り返し用いた実験が適正であるか検討する必要がある.CIの変色状態とBIの判定結果とに完全な相関性がないため,オペレータが合否判定に迷う可能性がある.滅菌器メーカが推奨する工程試験用具と類似の包装状態であるPCDでは全て完全に変色した.
【結論】
プラズマの滅菌剤浸透性能を確認することができた.
過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌器(以下プラズマ)の滅菌剤浸透性能を確認する.
【方法】
7個のテストパック(シリンジA,シリンジ B,シリンジC,シリンジD,不織布包装A,不織布包装B,PCD)をプラズマで滅菌して,結果を確認する.各テストパックには,2種類の化学的インジケータ(以下CI1,CI2)を各1枚,生物学的インジケータ(以下BI)を1個,それぞれ挿入する.滅菌器に7個のテストパックを配置して運転開始する.運転終了後,扉を開けてすべてのテストパックを取り出す.CI1およびCI2は確認実験作業シートに貼付する. BIは判定後結果を同シートに記載する.以上の手順を,シリンジ,トレイが常温でテストパックを作成した場合と,家庭用冷蔵庫の冷蔵庫内に1時間放置して取り出した直後にテストパックを作成した場合とに分けて異なるの2つの工程(工程1および工程2)にてそれぞれ5回おこなう.
【成績】
工程1では,不織布A,不織布B,PCDに挿入したBIは全て陰性結果を示しかつ,CI1およびCI2は全て完全な変色を示した.シリンジの一部ではBIが陽性の結果を示した.CI1は全て完全な変色を示したが,一部のCI2は不完全な変色を示した.常温と冷蔵とでは結果に有意差はなかった.工程2では,BIは全て陰性結果を示した.CI1およびCI2は全て完全な変色を示した.常温と冷蔵とでは結果に有意差はなかった.
【考察】
滅菌剤の浸透性が滅菌器のチャンバ内各部位で相違があることが分かった.今回使用したシリンジはSUDであり,プラズマでの滅菌処理への適合が未確認であるため当該シリンジを繰り返し用いた実験が適正であるか検討する必要がある.CIの変色状態とBIの判定結果とに完全な相関性がないため,オペレータが合否判定に迷う可能性がある.滅菌器メーカが推奨する工程試験用具と類似の包装状態であるPCDでは全て完全に変色した.
【結論】
プラズマの滅菌剤浸透性能を確認することができた.