第98回日本医療機器学会大会

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Oral presentation

医療機器管理

医療機器管理1

Fri. Jun 30, 2023 10:20 AM - 11:10 AM 第3会場 (アネックスホール F205+F206)

座長:真下 泰(新さっぽろ病院)

10:30 AM - 10:40 AM

[9] カダバーサージカルトレーニング施設(非診療エリア)における医療機器の管理

木野村 豊1, 楯谷 一郎1,2, 櫻井 尚3, 山本 賢3, 橋詰 英明3 (1.藤田医科大学サージカルトレーニングセンターカダバーサージカルトレーニング施設, 2.藤田医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科, 3.藤田医科大学病院 臨床工学)

【目的】
藤田医科大学サージカルトレーニングセンター・カダバーサージカルトレーニング施設は 2019年2月に開設され,篤志献体を用いて主に外科系診療科のサージカルトレーニングをおこなっている.また,当施設はロボット支援下でトレーニングがおこなえる日本で唯一の施設でもある.篤志献体を用いてのトレーニングでも,診療機関とほぼ同様のことをおこなっており,手術室に設置してある医療機器も整備されている.今回,当施設で使用する医療機器の点検等管理について報告する.
【管理機器】
点検管理を実施しているものは,1.移動型 X線透視装置,2.洗浄装置,3.気腹装置,4.電気メス,5.超音波凝固切開装置,6.排煙装置である.
【管理方法】
点検は自施設でおこなう自主点検と,専門業者に依頼する点検(有償)がある.移動型X線透視装置については使用時の始業終業点検と 2022年度から年1回のメーカ点検,洗浄装置については約2~3ヶ月毎の清掃点検と2022年度から年1回のメーカ点検を実施している.他の装置に関しては2022年度から年1回,藤田医科大学病院臨床工学部に依頼をして,点検をおこなっている.
【結果】
装置に不具合があれば,当施設から直接メーカに修理を含めた依頼をおこなう.気腹装置や電気メス等の装置は臨床工学部にも報告をおこない,修理立ち合いも依頼する.しかし,現在まで不具合が発生しておらず,臨床工学部への報告は1例もない.
【まとめ】
当施設のスタッフは,事務職(2名),死体解剖有資格教員(1名),診療放射線技師(1名)である.各装置に関するそれぞれの専門職は在籍していない.演者が診療部門で血管造影に従事していたときに,他職種との連携の重要性を学んだ.機器の管理についても,専門職がいなくても,大学と病院との横断的な連携により可能になることが分かった.今後,新規に導入した機器も含めて,各組織と連携しながら良い点検環境を構築していきたい.