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[パネルディスカッション7] 病院経営における KPI と中材への期待
急性期病院の経営において手術室および中央材料室の占める役割は大きい。手術室は院内の最も大きな収入源であるが、同時に医療コストも高く、廃棄物コストも高い部署である。生産性、安全性、質、信頼性の4つの領域ではしばしば競合することもあり、バランスをとりながら目的・目標の優先度を決める必要がある。目指すべき目標を達成するための方略のパフォーマンスを評価する指標がKPIであり、KPIはプロセス指標にすぎない。まず何を目的・目標にするのか、自分たちの課題はどこにあり、その課題を解決するためにはどんなプロセス、介入が必要なのかを決定し、そのプロセスが上手くいっているのかをモニタする一つの手段がKPIである。KPIはデータを出すことに意味があるのでなく、おこなっている方略が適切かを評価して、改善につなげることが最も重要である。日常の標準的プロセスを遵守することは安全の確保では必要であるが、それだけでは、質や生産性の向上にはつながらない。