パネルディスカッション7 中央材料室のKPI（Key Performance Indicator） について考える

[パネルディスカッション7] 滅菌供給業務の品質マネジメント

～ CSSD はリスクと戦う～

齋藤 篤 (大阪大学医学部附属病院 材料部)

本パネルディスカッションのテーマであるKPIは、CSSDで品質マネジメントシステムを作っていく過程において必須の要件となる。まず、われわれは何を管理項目とするのか？ RMDを継続的に品質保証するためには、日常のモニタリング、バリデーションだけで成立するわけではない。作業環境、資産の適正運用、主力となる洗浄器、滅菌器のメンテナンス、プロセスのバリデーション、作業工程、クレーム、リコールなど。管理項目が確実に達成していることを認識するため、その判断材料、判断基準をもって測定していくにあたり、外してはならないのがリスクである。本講演では、2023年４月にISO 13485:2016認証取得において本院で実践した内容の一部を紹介する。