シンポジウム3 医療機器における「もったいない」―医療の世界もSDGsを考える時代

[シンポジウム3] 事業戦略から考えるR-SUDとSDGs

佐々木 勝雄 (㈱ホギメディカル)

単回使用医療機器（SUD）を製造販売する企業が、事業戦略として再製造（R-SUD）事業に取り組むことを、決定した理由について説明する。
今まで「医療」と言う防壁の中で、感染予防対策としてSUDは再使用せずに廃棄することがベストとして、医療用途だから仕方が無いという考えから、事業者も環境問題から目を逸らすことを許されてきたのかもしれない。
その感染対策のために医療機関にSUD製品を勧めてきた企業が、R-SUDに取り組むことは一見すると逆思考のように思えるかもしれないが、企業として持続可能な未来に選ばれる企業を目指し、社会的問題を解決すべく持続可能なビジネスへの取り組みが必要であると判断したことが理由となる。
その考え方はSDGsの考えに同調するものであり、問題解決が決して簡単なことでは無い事業と考えるが、関係省庁の厚生労働省様・環境省様からのご支援を頂きながら、現在進めている再製造事業について述べる。