第99回日本医療機器学会大会

大会長挨拶

 

  
 

    大会テーマ

     {(医療+技術)× マネジメント} DX
医療と技術の融合をマネジメントが支えDXで加速する

       第99回日本医療機器学会大会
       大会長 林 正晃
       第一医科株式会社
       代表取締役社長


 


 2024年6月20日(木)からパシフィコ横浜で第99回日本医療機器学会大会を開催します。6年ぶりの企業系大会長であり、また第100回大会のプレ大会かつ2023年に100周年を迎えた当学会として、節目感をもち新しい変化のきっかけを得る大会になることを願います。
当学会が日本医科器械学会として創設された100年前から「医療と技術の融合」への期待感は高くあり続けますが、同時にその成果を医療現場もしくは広く社会に実装する段で困難に直面すると言われます。近年のコロナ禍では多くのアイディアが生まれましたが、運営の仕組みづくりやコストの課題に気づかされました。またここ10年で「医工連携」をキーワードに取り組まれた様々な活動には成功事例が少ないと言われます。医工連携に限らず日々の活動において、何が足りなかったか、どうすればうまくいったかという気づきが皆さんに蓄積され、明日への課題として多くの挑戦がなされている今日、医療と技術の融合に「マネジメント」という視点を加えて伺うことはできないかと考えました。
また、医療現場の2024年問題は、医療に関わる皆様のメンタルや経済的な事情にも踏み込んで議論され、デジタル技術での大きな変化が期待されています。働き方改革、タスクシフトに限らず医療現場の多くの課題に対して「DX」の取組みを伺いたく存じます。本大会ではDXに精通した美代賢吾先生(国立研究開発法人国立国際医療研究センター 医療情報基盤センター センター長)にプログラム委員長をお引き受けいただきました。
当学会の演題は、手術器具の滅菌・消毒と感染制御、医療機器の保守管理やトレーサビリティ、基礎研究から臨床、教育・人材育成まで網羅し、医療工学の基礎研究や開発も含め、病院・大学・企業・研究所などから幅広い発表がなされております。
皆様には、本大会テーマにはこだわり過ぎず、変化のきっかけとなる多様な研究成果をご教示いただきたく、また企業の方にも積極的なご参画を心よりお願い申し上げます。
末筆となりますが、大会長に選任くださいました会員・役員の皆様に厚くお礼申し上げます。この光栄な機会をしっかりと務める所存でございますので、皆様方にはご指導ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。