第99回日本医療機器学会大会

Presentation information

Oral presentation

医療機器管理

医療機器管理2

Sat. Jun 22, 2024 3:20 PM - 4:30 PM 第2会場 (アネックスホール F203)

座長:藤原 道隆(名古屋大学)

4:10 PM - 4:20 PM

[100] プログラミング言語を用いた医療機器消耗品管理システムの構築

~ GS1-128 を活用して~

加賀谷 亮太1, 米山 英昭1, 阿部 栞太2, 谷 朱莉2, 渋谷 良平2, 奈良 正敬2, 金沢 喜比古2, 宇沼 響2,3, 田中 雅徳2,3, 高橋 大樹2,3, 岡崎 亨2,3, 佐藤 ワカナ4 (1.地方独立行政法人市立秋田総合病院 事務局医事課, 2.地方独立行政法人市立秋田総合病院 中央診療部臨床工学センター, 3.地方独立行政法人市立秋田総合病院 中央診療部医療機器管理センター, 4.地方独立行政法人市立秋田総合病院 麻酔科)

【背景】
当院では,2022年10月の新病院移設の際に医療機器管理センターを発足させ,新たに医療機器管理システムを導入し,今まで各部署で管理していた医療機器の総合的一元管理を進めている.医療機器管理と同時にこれまで把握できていなかった各部署での消耗品の運用や在庫管理をおこなうこととしたが,医療機器管理システムに消耗品の管理機能がなかったため,自作することとした.
【目的】
容易に消耗品管理をおこなうためにMicrosoft® Excelを使用して消耗品管理システムを構築し,実際にシステムの運用が可能な状態にする.
【方法】
医療機器管理センター内で管理したい消耗品の情報を予めExcelシートに登録しておき,バーコードリーダーで読ませた際にそれと照合する仕組みとする.可能な限り,簡易・簡便なシステムを構築する.
【内容】
消耗品が管理できるシステムを臨床工学技士のみで構築しようとしたが,理想の形にするにはプログラミングに関する知識が十分ではなかったため,情報システム部門に相談し,共同で消耗品管理システムを構築した.プログラムの開発にはMicrosoft®Excelに標準搭載されているプログラム言語Visual Basic for Applicationsを用い,使用頻度の高い医療材料から試験的に実施することとした.管理には 2022年12月から義務化されたGS1-128を活用した.
【結果】
他部門多職種連携により,試行錯誤しながら使用頻度の高い医療材料から登録を進め2024年4月から運用が可能な消耗品管理システムを自作することができた.また,当初はバーコードを作成し各物品に貼る予定だったが,既に表記されているGS1-128バーコードを活用することで,その作業を省くことができた.
【今後の展望】
当初,使用頻度の高い医療材料を対象に運用を開始したが,さらなる改善をおこないながら,医療機器管理システムと併用して,他部門,手術室デバイスやその他の高額消耗品の管理運用へと範囲を広げていきたい.