11:00 AM - 11:10 AM
[113] メガネ型ウェアラブル端末を用いた拡張現実を医療機器点検法に活用する
【目的】
従来の講義では,指導者が学習者に対して一方的な講義をする形式であったが,近年,学修者が主体的に学ぶ力を育成するための講義や実習の組立てが求められている.1969年,Edgar Daleは視聴や見聞は知識の定着が低く,自ら体験や実践したほうが知識の定着が高いことを示した.体験や実践時間を確保するためには,実習形態の工夫を図る必要があった.本研究では,実習内容を動画撮影し,事前学習および事後学習に活用できる動画教材を作製し,視聴端末の検討を目的とした.
【方法】
本研究では,医用機器安全管理学実習でおこなう電気手術器と除細動器に着目し,医療機器点検のための学習動画を作製した.動画作製手順は,1.点検項目の検討,2.点検器具・場面の設定,3.収録,4.動画編集ソフトウェアでの作成,5.内容確認とした.作製動画は,電気手術器は20分,除細動器は10分で構成し,スマートフォンとメガネ型ウェアラブル端末「b.g.」で視聴しながら,それぞれの医療機器の点検をした.対象は本学3回生10名(男性4名,女性6名)であり,点検後,リーカッド法を用いて拡張現実感を利用した点検システムについて評価した.
【結果と考察】
メガネ型ウェアラブル端末で視聴し拡張現実感を利用した点検方法は,5段階評価の4.25点であった.メガネ型ウェアラブル端末は大きな視線変更がなく,拡張現実と現実空間を複合することができるため,誤操作を防ぐ可能性がある.また,ウェアラブル端末では,両手があくため,作業に両手を使う操作では大きな効果があるという意見が得られた.視線変更による点検間違いを軽減し,点検作業も短くなり,効率よく医療機器点検がおこなえることが示唆された.今後は,卒前および卒後教育に活用でき,学習者に合わせた技術支援が可能なシステムを検討していく.
【結論】
メガネ型ウェアラブル端末を用いた拡張現実は,医療機器点検法に活用できる.
従来の講義では,指導者が学習者に対して一方的な講義をする形式であったが,近年,学修者が主体的に学ぶ力を育成するための講義や実習の組立てが求められている.1969年,Edgar Daleは視聴や見聞は知識の定着が低く,自ら体験や実践したほうが知識の定着が高いことを示した.体験や実践時間を確保するためには,実習形態の工夫を図る必要があった.本研究では,実習内容を動画撮影し,事前学習および事後学習に活用できる動画教材を作製し,視聴端末の検討を目的とした.
【方法】
本研究では,医用機器安全管理学実習でおこなう電気手術器と除細動器に着目し,医療機器点検のための学習動画を作製した.動画作製手順は,1.点検項目の検討,2.点検器具・場面の設定,3.収録,4.動画編集ソフトウェアでの作成,5.内容確認とした.作製動画は,電気手術器は20分,除細動器は10分で構成し,スマートフォンとメガネ型ウェアラブル端末「b.g.」で視聴しながら,それぞれの医療機器の点検をした.対象は本学3回生10名(男性4名,女性6名)であり,点検後,リーカッド法を用いて拡張現実感を利用した点検システムについて評価した.
【結果と考察】
メガネ型ウェアラブル端末で視聴し拡張現実感を利用した点検方法は,5段階評価の4.25点であった.メガネ型ウェアラブル端末は大きな視線変更がなく,拡張現実と現実空間を複合することができるため,誤操作を防ぐ可能性がある.また,ウェアラブル端末では,両手があくため,作業に両手を使う操作では大きな効果があるという意見が得られた.視線変更による点検間違いを軽減し,点検作業も短くなり,効率よく医療機器点検がおこなえることが示唆された.今後は,卒前および卒後教育に活用でき,学習者に合わせた技術支援が可能なシステムを検討していく.
【結論】
メガネ型ウェアラブル端末を用いた拡張現実は,医療機器点検法に活用できる.