11:10 AM - 11:20 AM
[114] AEDリモート監視システムを導入した際の問題と対策についての報告
【背景・目的】
自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator以下AED)は迅速な1次救命処置をおこなうために目に付きやすく持ち出しやすい設置場所,適切な保守管理が求められる.当院のAED16台の機器情報を効率的に取得し,質の向上を図るためにAEDリモート監視システム(以下AED Linkage®)を導入した.このシステムは毎日のセルフテスト結果やバッテリ残量,消耗品の期限,時刻補正等を5日間隔でリモート監視端末からLTE通信によりモニタリングができる.特に時刻補正ではデータ解析上,正確な時刻反映をすることが重要であり,安定した通信環境が不可欠となる.当院は AEDをキャビネット内で保管することが多く,複数箇所で通信エラーが発生したため,調査と対策を報告する.
【方法】
AED Linkage®導入から6ヶ月間の通信回数の平均より少ない箇所を通信エラーが発生しているとした.また,4G対応の携帯電話でアンテナピクト(4段階)を用いて簡易的に通信環境の確認をおこない,対策を考えた.
【結果】
通信回数の平均が6.4回/月に対し,3箇所(地下1階放射線科:0回/月,3階検査室前:1.7回/月,8階病棟:4.2回/月)で通信エラーを認めた.地下1階の複数箇所でアンテナピクトは0~1本であり,AED Linkage®と通信もできなかった.3階検査室前ではキャビネット内で1~2本,キャビネット外で3本表示されていたため,リモート監視端末をキャビネット外に設置したところ安定してAED Linkage®と通信ができた.
【考察】
通信エラーの要因として周囲の環境や金属製のキャビネットに入れることでシールド効果がはたらいたと考える.キャビネットの設置場所の変更は容易ではないため,AED Linkage®を安定して使用するにはリモート監視端末の設置方法等の運用面での工夫が必要と考える.
【まとめ】
既存の環境でモニタリングをおこなうには,簡易的に環境を調査した上,通信エラーを発生させないための工夫が必要であることが分かった.
自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator以下AED)は迅速な1次救命処置をおこなうために目に付きやすく持ち出しやすい設置場所,適切な保守管理が求められる.当院のAED16台の機器情報を効率的に取得し,質の向上を図るためにAEDリモート監視システム(以下AED Linkage®)を導入した.このシステムは毎日のセルフテスト結果やバッテリ残量,消耗品の期限,時刻補正等を5日間隔でリモート監視端末からLTE通信によりモニタリングができる.特に時刻補正ではデータ解析上,正確な時刻反映をすることが重要であり,安定した通信環境が不可欠となる.当院は AEDをキャビネット内で保管することが多く,複数箇所で通信エラーが発生したため,調査と対策を報告する.
【方法】
AED Linkage®導入から6ヶ月間の通信回数の平均より少ない箇所を通信エラーが発生しているとした.また,4G対応の携帯電話でアンテナピクト(4段階)を用いて簡易的に通信環境の確認をおこない,対策を考えた.
【結果】
通信回数の平均が6.4回/月に対し,3箇所(地下1階放射線科:0回/月,3階検査室前:1.7回/月,8階病棟:4.2回/月)で通信エラーを認めた.地下1階の複数箇所でアンテナピクトは0~1本であり,AED Linkage®と通信もできなかった.3階検査室前ではキャビネット内で1~2本,キャビネット外で3本表示されていたため,リモート監視端末をキャビネット外に設置したところ安定してAED Linkage®と通信ができた.
【考察】
通信エラーの要因として周囲の環境や金属製のキャビネットに入れることでシールド効果がはたらいたと考える.キャビネットの設置場所の変更は容易ではないため,AED Linkage®を安定して使用するにはリモート監視端末の設置方法等の運用面での工夫が必要と考える.
【まとめ】
既存の環境でモニタリングをおこなうには,簡易的に環境を調査した上,通信エラーを発生させないための工夫が必要であることが分かった.