3:20 PM - 3:30 PM
[122] ホール素子を用いた内視鏡の未消毒使用防止を促すシステムの開発
【目的】
内視鏡検査において,患者に使用した内視鏡を洗浄消毒せずに別患者に使用した医療事故が生じている.先行研究にて,リードスイッチを用いた内視鏡の未洗浄消毒での再使用防止を促すシステムを開発した.今回,リードスイッチと異なる作動原理の磁気センサ(ホール素子)を用いて開発したシステムが正常に動作するか検証した.なお,本実験ではホール素子としてホールICを使用した.
【方法】
システム は, マイクロコントローラ (Bluetoothモジュール搭載),ホールIC,ネオジム磁石(以下磁石),LED,圧電スピーカで構成する.動作状況はPCにて表示・記録できるように設定した.ホールICの精度実験は,ホールICに直径13mm(240mT)または直径6 mm(280mT)の磁石を近づけ,反応距離を測定した.システムの動作確認実験は,光源装置の出力コネクタ部にホールIC,内視鏡のスコープコネクタ部に磁石を設置した.内視鏡を光源装置に接続した直後,緑色LED発光と時間計測が開始し,20分後青色LED発光,30分後赤色LED発光,45分後赤色LED発光継続とアラーム発報の動作を検証した.また,PCにてLEDの発光色やアラーム発報,経過時間,注意喚起の表示を検証した.
【結果】
ホールICの精度実験では,ホールICの平均反応距離は直径13mmの磁石は11.0mm,直径 6mmの磁石は7.8mmであった.これにより,システムの動作確認実験では直径6mmの磁石を用い,内視鏡を光源装置に接続後,LEDやアラームが正常に動作したことを確認した.設定時間と計測時間との比較では,20分経過時で 1.3秒,30分経過時で1.8秒,45分経過時で3.1秒の誤差(平均)があった.また,遠隔エリアの PCにおいて,LED発光色やアラーム発報などの連続的な表示・記録を確認できた.
【結論】
ホール素子を用いて開発した本システムは,内視鏡の未消毒使用防止を促すことができる.今後は,本システムとリードスイッチを用いたシステムとの比較をおこなう.
内視鏡検査において,患者に使用した内視鏡を洗浄消毒せずに別患者に使用した医療事故が生じている.先行研究にて,リードスイッチを用いた内視鏡の未洗浄消毒での再使用防止を促すシステムを開発した.今回,リードスイッチと異なる作動原理の磁気センサ(ホール素子)を用いて開発したシステムが正常に動作するか検証した.なお,本実験ではホール素子としてホールICを使用した.
【方法】
システム は, マイクロコントローラ (Bluetoothモジュール搭載),ホールIC,ネオジム磁石(以下磁石),LED,圧電スピーカで構成する.動作状況はPCにて表示・記録できるように設定した.ホールICの精度実験は,ホールICに直径13mm(240mT)または直径6 mm(280mT)の磁石を近づけ,反応距離を測定した.システムの動作確認実験は,光源装置の出力コネクタ部にホールIC,内視鏡のスコープコネクタ部に磁石を設置した.内視鏡を光源装置に接続した直後,緑色LED発光と時間計測が開始し,20分後青色LED発光,30分後赤色LED発光,45分後赤色LED発光継続とアラーム発報の動作を検証した.また,PCにてLEDの発光色やアラーム発報,経過時間,注意喚起の表示を検証した.
【結果】
ホールICの精度実験では,ホールICの平均反応距離は直径13mmの磁石は11.0mm,直径 6mmの磁石は7.8mmであった.これにより,システムの動作確認実験では直径6mmの磁石を用い,内視鏡を光源装置に接続後,LEDやアラームが正常に動作したことを確認した.設定時間と計測時間との比較では,20分経過時で 1.3秒,30分経過時で1.8秒,45分経過時で3.1秒の誤差(平均)があった.また,遠隔エリアの PCにおいて,LED発光色やアラーム発報などの連続的な表示・記録を確認できた.
【結論】
ホール素子を用いて開発した本システムは,内視鏡の未消毒使用防止を促すことができる.今後は,本システムとリードスイッチを用いたシステムとの比較をおこなう.