第99回日本医療機器学会大会

Presentation information

Oral presentation

感染防止

感染防止

Fri. Jun 21, 2024 9:00 AM - 9:50 AM 第3会場 (アネックスホール F205+F206)

座長:一ノ渡 学(岩手医科大学)

9:00 AM - 9:10 AM

[18] 内視鏡センター再生処理業務の中央化の検討と実施

冨樫 清英, 河野 絵里, 中崎 理恵子, 山内 朋子, 林田 史香, 神館 笑, 早坂 隆吾, 福原 京子, 旗手 まどか, 佐藤 優衣 (北見赤十字病院 物流情報管理室滅菌係)

【初めに】
当院では,2010年4月より内視鏡センターの処置具・内視鏡関連器材の再生処理業務を中央化し,その後,段階的に2011年麻酔科所有軟性内視鏡,2013年泌尿器科・ICU,2014年放射線科・産婦人科,2016年頭頸部・耳鼻咽喉科の内視鏡再生処理業務を中央化した.中央化は専門職員による再生処理作業のため感染対策上において有効な手段であるが,設備・内視鏡の購入等多額の設備投資が必要となる問題もある.内視鏡センターにおける設備は,数量が多く高額であるため再生処理中央化に大きな問題となっていた.そこで,再生処理に精通した職員を当部署から派遣し,洗浄消毒業務をタスクシフトすることとした.
【方法】
まず,設備・器材数および業務内容確認のためヒアリングを実施,業務量調査をおこない内視鏡再生処理に必要な人員数を把握した.業務量調査の結果から看護助手の再生処理における業務量は平均6時間15分となり,ヒアリングの結果から日常的に看護師が再生処理の一部を実施していることが判明し,必要人員数は1.2名程度と判断した.また,誤った再生処理・洗浄中の破損が多く修理費用が高額になっていること等が判明したため,メーカによる勉強会の実施,洗浄エリアで不潔物と清潔物が混在する可能性が有るため,レイアウトを変更する等,様々な改善を実施した.
【結果】
2024年1月より当部署職員1名を派遣し,2月より追加1名を派遣,4月より当部署職員による再生処理業務のタスクシフトを実施することとなった.内視鏡以外の駆血帯・与薬トレイ等も同時に中央化,リューザブル製品の備品管理も当部署へ移管することとした結果,看護師は看護業務に専念できる環境が整えられた.今後は,修理費用の削減を図る.