9:20 AM - 9:30 AM
[3] 日米欧における手術用鋼製器具2次元シンボルDPM動向に関する調査研究
【目的】
日本医療機器学会・医療機器UDI標準化委員会は,2023年4月に我が国の病院に手術用鋼製器具を出荷している製造販売業者を対象に,日本ブランド,米国ブランド,欧州ブランド別に手術用鋼製器具本体の2次元シンボルDPMの実態を調査した.
【方法】
2022年4月の国内外の手術用鋼製器具に関する先行調査に回答のあった製造販売業者20社に対して,日本ブランド,米国ブランド,欧州ブランド別に2次元シンボル表示の現状,マーキング方法,鋼製器具の種類別の表示位置について実態調査の協力を求めた.
【結果】
集計の結果,15社(回収率:75%)から回答があり,以下のことがわかった.
1)鋼製器具の企業数/品目数は,国内11ブランド/ 6,551品目,米国13ブランド/ 6,267品目,欧州8ブランド/ 1,666品目であった.
2)2次元シンボルを「既に表示」のブランドは,国内で2割,米国で7割,欧州で5割であった.
3)2次元シンボルがGS1 DataMatrixのブランドは,国内で3割,米国で6割,欧州で6割であった.
4) 2次元シンボルの情報項目として, GTIN+シリアル番号が2ブランド,GTIN+ロット番号が11ブランド,GTINのみが3ブランドであった.
5)鋼製器具の2次元シンボルを両面マーキングのブランドは海外・国内ともに1ブランドに留まった.
6)マーキング位置が類似している鋼製器具は,止血鉗子,鉗子(丸のみ),鑷子,外科用剪刀,持針器(マッチュー型)のみであった.
【考察・まとめ】
以上の集計結果から,手術用鋼製器具2次元シンボルDMP表示実態は,欧米はUDIの法制化が起爆剤となり大きな進展が見られたが,日本では薬機法上に本体直接表示が義務化になっていないため,低迷していた.また,マーキング位置は幾つかの鋼製器具は類似しているものの,海外ブランドの大部分でGTIN+ロット番号が主流になっていることは院内再生業務のトレーサビリティ確保の観点から問題であることがわかった.
日本医療機器学会・医療機器UDI標準化委員会は,2023年4月に我が国の病院に手術用鋼製器具を出荷している製造販売業者を対象に,日本ブランド,米国ブランド,欧州ブランド別に手術用鋼製器具本体の2次元シンボルDPMの実態を調査した.
【方法】
2022年4月の国内外の手術用鋼製器具に関する先行調査に回答のあった製造販売業者20社に対して,日本ブランド,米国ブランド,欧州ブランド別に2次元シンボル表示の現状,マーキング方法,鋼製器具の種類別の表示位置について実態調査の協力を求めた.
【結果】
集計の結果,15社(回収率:75%)から回答があり,以下のことがわかった.
1)鋼製器具の企業数/品目数は,国内11ブランド/ 6,551品目,米国13ブランド/ 6,267品目,欧州8ブランド/ 1,666品目であった.
2)2次元シンボルを「既に表示」のブランドは,国内で2割,米国で7割,欧州で5割であった.
3)2次元シンボルがGS1 DataMatrixのブランドは,国内で3割,米国で6割,欧州で6割であった.
4) 2次元シンボルの情報項目として, GTIN+シリアル番号が2ブランド,GTIN+ロット番号が11ブランド,GTINのみが3ブランドであった.
5)鋼製器具の2次元シンボルを両面マーキングのブランドは海外・国内ともに1ブランドに留まった.
6)マーキング位置が類似している鋼製器具は,止血鉗子,鉗子(丸のみ),鑷子,外科用剪刀,持針器(マッチュー型)のみであった.
【考察・まとめ】
以上の集計結果から,手術用鋼製器具2次元シンボルDMP表示実態は,欧米はUDIの法制化が起爆剤となり大きな進展が見られたが,日本では薬機法上に本体直接表示が義務化になっていないため,低迷していた.また,マーキング位置は幾つかの鋼製器具は類似しているものの,海外ブランドの大部分でGTIN+ロット番号が主流になっていることは院内再生業務のトレーサビリティ確保の観点から問題であることがわかった.