第99回日本医療機器学会大会

Presentation information

Oral presentation

滅菌

滅菌1

Fri. Jun 21, 2024 2:40 PM - 3:50 PM 第3会場 (アネックスホール F205+F206)

座長:谷口 優樹(東京大学)

2:50 PM - 3:00 PM

[30] 中央滅菌材料室における医療材料適正再生処理の取り組み

三瓶 正弘, 遠藤 力, 宮下 達也, 岩浅 寛美, 長嶺 豊和 (一般財団法人竹田健康財団竹田綜合病院 看護部中央滅菌材料室)

【はじめに】
医療材料(以下材料)の添付文書(以下文書)は,その材料の取り扱い事項等が記載された文書である.したがって医療材料の使用者は,その材料の文書内容を把握し遵守した使用が求められる.中央滅菌材料室(以下中材)は院内各所からの滅菌依頼を受けている.しかしその材料文書は滅菌依頼部署もしくは用度課の下にあるため,その材料の滅菌適合性(以下適合性)はもとより,再生使用可能か中材で随時確認する必要があった.そこで材料の適正再生処理をはかるため中材の体制を整備した.その内容について報告する.
【目的】
中材に依頼される材料について適正な再生処理ができる.
【方法】
期間:2023年4月1日~9月30日 2023年3月31日までに再生依頼されている材料文書の内容を確認する.材料文書から適正再生方法を確認,必要時方法を変更する.再生不可材料については依頼部署に報告し再生を中止する.適正再生方法について,依頼先ごとの画像付き材料リスト(以下リスト)を作成する.材料リスト以外の再生依頼があった場合,材料の添付文書を提出してもらい,その材料の再生使用の可否および滅菌適合性を判断する.
【結果および考察】
依頼実績のある材料について文書を取り寄せ適正再生方法を確認した.再生方法を変更するものはなかった.
・再生不可材料については依頼部署に報告し再生中止とした.
・適正再生方法についてリストを作成した.
・新規の再生依頼があった場合,材料の添付文書を提出してもらい,その材料の再生使用の可否および滅菌適合性について判断する体制とした.
不適正利用により不具合が生じた場合のリスク等を関係部署や使用部署に説明し理解を得たことで改善に繋げた.リストを活用することで今後新規再生処理の依頼があった場合でも適正再生処理を継続できるものと考える.
【結論】
中材に依頼される材料について適正な再生処理ができる体制を整備した.