1:50 PM - 2:00 PM
[57] 研究会の開催形式についての検討
宮城県滅菌技法研究会では,2021年から WEB開催を実施している.今回これまで開催した研究会の参加・アンケートデータから,参加者の傾向とニーズの把握をおこない,今後の開催方法を検討した.対象期間は2017年11月開催から2023年12月開催までの計10回とした.本研究会は年2回開催し,テーマを春は新人を対象に基礎,秋はトピックにしている.コロナ禍により2021年秋開催よりWEB開催を新たに実施した.参加人数は基礎をテーマにした春季開催が秋開催に比べ多く,WEB開催ではさらに増加した.参加者の滅菌業務の従業年数別では, 11年目以上が各回多く参加しており,新人を対象者とした基礎テーマである春開催で新人が多く参加しているわけではなかった.これはアンケートの記述回答において,「基礎を振り返り新人教育に役立てたい」との回答が多く見られ,ベテランがリフレッシャーセミナーとして受講していることがわかる.参加者の職種別の割合は,2017年秋では看護師が51%であったのに対し2023年秋では27%に減少している一方,滅菌業務委託者は20%から31%と増加し,年々看護師の参加が減少し,滅菌業務委託員が増加傾向にあった.WEB開催では,開催時間を休日の参加に配慮し午前のみに変更し,ツールの機能をつかってQ&Aからの質疑応答を実施した.WEB開催にしてからはおよそ5割が東北地方以外の全国から参加し,資格保有の割合は毎回7割以上となっている.全国からの参加者が大幅に増加した要因は,アンケートの記述回答によると「所在地での研究会といった講習の機会がなかったのでWEBで参加できる」「午前中で終わるので午後の時間が有意義に利用できる」とあった.WEB開催での課題として操作トラブルがあげられる.参加者側のデバイストラブルによるものが多いが開催ごとに減少している.WEB開催のニーズはあるが,直に参加いただく現地開催も実施したい思いがあり,いずれの開催方法でも実施していきたい.