第42回日本磁気共鳴医学会大会

大会長挨拶

42回日本磁気共鳴医学会大会開催にあたって



 この度、第42回日本磁気共鳴医学会大会を2014918日(木)から20日(土)の期間で京都にて開催する運びとなりましたのでご挨拶申し上げます。

 
本大会は、1981年(昭和56年)に創立された核磁気共鳴(NMR)医学研究会が母体となって1986年(昭和61年)に設立された日本磁気共鳴医学会が主催する学術大会です。臨床医学のみならず、基礎医学生・物学・化学・物理学・工学など専門性の裾野は広く、核磁気共鳴に関わる多くの研究発表が行われます。近年のMRS/MRIは高磁場化や送信器の多チャンネル化などハードウエアのアップデートに加え、多重励起、圧縮センシングなどによる撮像の高速化など技術的な進歩も加速しています。これらの新たな技術的背景を基として磁気共鳴現象に立ち返り、新しい技術がもたらす画像法の理解と今後の臨床応用へとつなげていければと考え「今、MRの魅力を語ろう!」というテーマで大会を開催することといたしました。本大会の特別講演には「スピン三重項超伝導体ルテニウム酸化物の発見」で2010年に仁科記念賞を受賞された京都大学の前野悦輝教授と、国内で長い間超伝導マグネットの開発に携わってこられた神戸製鋼研究所の斉藤一功先生の2名をお招きします。身近なツールである一方、異分野でもある超伝導技術について、分かりやすくお話いただきます。また、シンポジウムではMRの未来に繋がる議論ができるような話題をご提供できればと考え、基礎と臨床を網羅したプログラムをご用意いたしました。この大会は磁気共鳴医学の基礎および臨床の研究者が集い、例年活発な議論が繰り広げられております。本大会においても一般演題(口演・ポスター発表)、シンポジウム、ランチョンセミナーなどに加え、教育委員会による教育プログラムに基づく継続的な教育講演などを予定しています。MR医学における原点への立ち返りと次への飛躍の起点となるよう、またMR研究の持続的発展を願い、第42回大会が闊達な議論の場となることを期待しております。

 

 今大会は会場を交通の便の良い京都駅前に設定いたしました。9月の京都は緑もきれいな季節です。近隣には有名な寺院も多く、気軽に古都の文化に触れていただけます。セッションへの参加を機会に、新しいアイデアがわき上がる大会にしていければと考えております。実り多き大会となるよう、皆様のご参加をお待ち申し上げております。

 
梅田雅宏
第42回日本磁気共鳴医学会大会
大会長:梅田 雅宏
明治国際医療大学・医学教育研究センター
医療情報学ユニット 教授

  (明治国際医療大学 附属メディカルMRセンター長, 附属図書館長)
 


第42回日本磁気共鳴医学会大会 大会事務局
明治国際医療大学 医療情報学ユニット
TEL:0771-72-1221(代) FAX:0771-72-0234
E-mail:2014kyoto@jsmrm.jp