第42回日本磁気共鳴医学会大会

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ランチョンセミナー

ランチョンセミナー7

ガドリニウム造影剤の安全性情報 UP TO DATE

Fri. Sep 19, 2014 12:30 PM - 1:30 PM 第3会場 (3F 源氏の間南)

座長:興梠征典(産業医科大学 放射線科)

共催:エーザイ株式会社

[LS-7-2] ガドリニウム造影剤を安全に利用するために

対馬義人 (群馬大学大学院医学系研究科放射線診断核医学分野 教授)

ガドリニウム造影剤の副作用として、急性(即時性)副作用と、超遅発性副作用(NSF)が知られている。急性期副作用に対する基本的考え方はヨード造影剤と同様であり、危険因子の確認と発生時の迅速な対応が基本である。危険因子が存在する場合に前投薬を考慮することには一定の意味がある。NSF対策としての投与前の腎機能チェックは必須であり、省略すべきではない。また現在では腎機能障害の有無にかかわらずリスクの高い造影剤をあえて選択すべき理由はない。かつてイオン性ヨード造影剤から非イオン性ヨード造影剤への切り替えが迅速に行われたことを思い起こすべきである。