第42回日本磁気共鳴医学会大会

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一般演題

頭部-血流動態

頭部-血流動態

Thu. Sep 18, 2014 2:10 PM - 3:10 PM 第2会場 (3F 源氏の間東)

座長:土屋一洋(東京逓信病院 放射線科)

[O-1-024] Ultra-short TE sequenceにおけるSusceptibility artifactの検討

櫻井康雄1, 長縄慎二2, 川井恒2, 石橋一都1, 河村美奈子1, 榊原勝浩1, 松岡祐樹1, ト蔵公紀1, 安藤康生1, 小西伊佐実1, 岩田康平1, 米田和夫1, 丸山克也3, Grodzki David M.4 (1.名古屋大学医学部附属病院 医療技術部放射線部門, 2.名古屋大学医学部附属病院 放射線科, 3.シーメンス・ジャパン株式会社, 4.Siemens AG)

【目的】T2値が短い組織, 靱帯や関節軟骨の描出にUltra-short TE sequence (UTE)を用いて撮像すると描出可能となる. 3.0Tesla(T)MR装置の血管描出は高いが, 磁化率アーチファクトも強くなる. 磁化率アーチファクトの低減策はTEを短縮することが一般的である. 今回の目的は, UTEであるPointwise Encoding Time reduction with Radial Acquisition (PETRA)におけるSusceptibility artifactの検討である.
【方法】Siemens社製3T:MAGNETOM Skyra(syngo MR D13), 32ch-head coil用い, 血管を模擬したポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride:PVC), 磁化率アーチファクトの検討として プラチナ合金コイルGDC 10および杉田チタンクリップIIを用いた.
 水ファントム内に伸展したPtコイル, 水道水を封入したPVC, 100倍希釈した造影剤を封入したPVC, Ptコイルおよび杉田クリップを配置した希釈造影剤を封入したPVCを固定した.
 TOF, VIBE, FLASH, SPACEをPETRAとの比較対象とした. 撮像はすべて3D撮像である.
撮像基本条件はFOV:213mm, matrix:256, slice厚:0.83mmとした.
TOFはTE, matrix, 受信Band widthを変化させた. Vibe, Flash, はmatrixを変化させ, TEはパラメーターに依存した. SPACEは受信Band widthを変化させた.
【結果】クリップ, 鉄とニッケルの含有するPtコイルの離脱部位に強いアーチファクトが現れた. TOF, VIBE, FLASH, SPACE に比べPETRAにおいて磁化率アーチファクトがもっとも小さくなった. TEの延長が伴うがTOF, VIBE, FLASHともに高空間分解能化することにより磁化率アーチファクトが小さくなった. PETRAにおけてradial viewを最大としても磁化率アーチファクトに大きな変化はなかった.
【結論】PETRAにおいて磁化率アーチファクトがもっとも小さくなった.