[O-2-152] Quality assessment of rapid non-contrast enhanced MRA with compressed sensing and parallel imaging
【背景・目的】In flow inversion recovery (IFIR) は,頸部を含め広く臨床応用されている非造影MRA法である.近年compressed sensing (CS) 技術により高速で撮像が可能となった.しかし,撮像の高速化には従来parallel imaging (PI) が一般に用いられており,PIとCSの組み合わせに定まった見解はない.今回我々は一対比較法を応用し画質に重み付けした順位付けを行うことで,高速化IFIR画像の画質評価を行った. 【方法】対象は正常ボランティアの頸部動脈.撮像はGE社製3T装置,FSE readoutの IFIRで,PIとCSを以下の6種類の組み合わせとした;1) CS off, PI2x1, 2) CS off, PI 3x1, 3) CS off, PI 3x2, 4) CS on (2.0), PI 2x1, 5) CS on, PI 3x1, 6) CS on, PI 3x2.読影に際して,6種類の画像をすべての組み合わせにおいて一対一で比較し,一方が極めて優れる(3点)から他方が極めて優れる(-3点)までの7段階にスコア化した.Scheffeの一対比較法を用いて尺度値を算出し,0から10の値に標準化した(標準化 visual score).【成績】各撮像法の標準化visual score は付図の通りで,撮像時間が長いほど高いスコアとなった.CSを用いた高速撮像(CS on, PI3x1)はPIを2軸目に用いる高速撮像(CS off, PI3x2)と同程度の高速化が得られより高いスコアを獲得した.【結論】CS技術はIFIR撮像において画質を保って高速化することが可能である.