[O-2-177] 3テスラMRIにおける定量的磁化率マッピングの初期経験
【目的】中枢神経系領域において磁化率強調画像は微小出血の有無、金属沈着評価などに非常に有用な撮影法である。近年の数学的処理の向上により、定量的磁化率マッピングが可能になってきているため、健常被験者を対象にした定量的磁化率マッピングのデータベース作成のための初期検討を行った。【方法】10例の健常被験者を対象とした。3テスラMRI装置(東芝メディカルシステムズ社)、32チャンネルコイルを用い、3D T2*強調画像の撮影を行った。TR 60 msec, TE 40 msec, FA 20度, 1mmの等方ボクセルで14分26秒にて撮影を行った。Matlabにて定量的磁化率マッピング解析を行った。関心領域を淡蒼球、被殻、歯状核、内包後脚に置き解析した。【結果】淡蒼球0.115、被殻0.041、歯状核0.044、内包後脚 -0.059 [ppm]となり、既報と同様の値が得られた(CSFで較正)【結論】良好な定量的磁化率マッピングの結果を得た。今後データの蓄積を進めていく予定である。