[O-2-179] 脳海綿状血管腫における定量的磁化率マッピングの初期経験
【目的】定量的磁化率マッピングは磁化率を定量的に評価できる解析方法である。解析には数学的な近似手法を用いており、撮影パラメータとの組み合わせ、他の定量データとの対比などの検証が必要と考えられる。【方法】3テスラMRI装置(Siemens社製)にて3D グラディエントエコー法にて撮影された海面状血管腫8例について定量的磁化率マッピング解析を行い(Duke大学提供のSTISuiteを使用)、R2*値と対比を行った。撮像条件は以下の通り。32 channel head coilを使用し, TR 55msec TE 3.61~45 msec (8 echos), FOV 240×240mm, スライス厚2mm. ROIは血管腫、対側コントロール、基底核、歯状核、内包後脚に置いた。【結果】血管腫内部のQSM値(0.446 ± 0.141 ppm), R2* 97.1± 36.8 sec-1 (r=0.50). 【考察】良好な定量的磁化率マッピングの結果を得た。さらなる症例の蓄積を進め、解析方法の再調整した上で既存のパラメータを上回る情報が得られるかどうか検討していくつもりである。