第42回日本磁気共鳴医学会大会

講演情報

一般演題

圧縮センシング-基礎

圧縮センシング-基礎2

2014年9月19日(金) 15:40 〜 16:30 第4会場 (3F 源氏の間北)

座長:町田好男(東北大学大学院医学系研究科 保健学専攻画像情報学分野)

[O-2-232] k-space weighted image contrast併用3D-radial VIBE法におけるsubframe画像の時間特性の評価

松下達彦1, 藤原康博1, 佐川肇1, 長尾泰輔1, 中川政幸1, 岡田知久2, 村田勝俊3, 東村享治1 (1.京都大学医学部附属病院 放射線部, 2.京都大学医学部附属病院 放射線診断科, 3.シーメンス・ジャパン株式会社 イメージング&セラピー事業本部 リサーチ&コラボレーション部)

【目的】3D-radial VIBE法はk-spaceを放射状にデータを充填する3D spoiled gradient echo法のひとつである.k-space weighted image contrast(KWIC)reconstructionを併用するとview数を分割することが可能であり,またviewの一部を共有することで時間分解能が向上したsubframe画像を得ることができる.本研究は,subframe画像が持つ時間特性について検討した.
【方法】SIEMENS社製3.0 T MRI trio,body matrixコイルおよびspineコイルを使用した.円柱状のプラスチック容器にチューブを取り付け,自動注入器から蒸留水で希釈したガドリニウム造影剤を注入し,subframe数4,8,16において各subframeあたりのview数を16から56まで変化させて撮像した.また,撮像時間あたりの造影剤注入量が同一になるように注入レートを設定した.次に,取得した各subframe画像の信号強度から単位時間あたりの信号変化率を測定した.
【結果】単位時間あたりの信号変化率はよく一致した(subframe数4のときR2=0.96~0.99,subframe数8のときR2=0.98~0.99,subframe数16のときR2=0.97~0.99).ただし,subframeあたりのview数が32未満では信号変化率にばらつきを生じた.
【結論】KWIC併用3D-radial VIBE法におけるsubframe画像の時間特性として,各subframeあたりのview数は32以上に設定する必要がある.