[P-1-020] ATP負荷Tagging MRIを用いた心筋strainの検討
【目的】 ATP負荷を用いたTagging MRIにより、非虚血、虚血、梗塞心筋の壁運動変化の違いを明らかにする。【方法】 当院で虚血性心疾患を疑われATP負荷心臓MRIを施行された31症例(496領域)について、Tagging MRIを用いて、非虚血、虚血、梗塞領域の安静時および負荷時のCircumferential Strainを比較した。【結果】 負荷時には安静時と比較して、非虚血領域では有意なstrainの亢進、虚血領域では有意なstrainの減弱が認められた(p<0.01)。虚血領域に関しては、負荷時と安静時のstrainの差を用いることで、検出能が上昇することが示唆された。 また梗塞領域では非虚血、虚血領域と比較して安静時から有意にstrainが低下しており、strainの最大値に達するまでの時間(%R-R intervals)も有意に遅延していた(p<0.01)。【考察】 ATP負荷Tagging MRIを用いることで、心筋性状による壁運動の違いを定量評価することが可能であった。