第42回日本磁気共鳴医学会大会

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ポスター

骨格筋-機能評価

骨格筋-機能評価

Thu. Sep 18, 2014 4:06 PM - 4:36 PM ポスター会場 (5F ロビー)

座長:渡邉康晴(明治国際医療大学 医療情報学)

[P-1-060] 甲状腺眼症に対する外眼筋T2Mappigの有用性

木村恵太1, 宮崎達也1, 松山智尋1, 宮本寿久1, 天川友介1, 内田豊義2, 小宮幸次2 (1.メディカルスキャニング, 2.順天堂大学大学院医学研究科 代謝内分泌内科学)

【目的】近年、甲状腺眼症による外眼筋の炎症や線維化評価を目的としてMRIによる検査が有用とされている。一般的に炎症評価にはSTIR画像を用いて行なっていたが、相対的信号による評価であることや磁場不均一の影響を受けやすい部位のため、その評価が難しくなることも多い。そこで、組織内の水分含有量を鋭敏に捉えることが出来るT2mapを用いて外眼筋の炎症評価を定量的に行ったので報告する。【方法】3T-MRI装置(SIEMENS社=Verio)2D-multi-spin echo法により外眼筋T2mapを撮影した。対象は正常ボランティア20名と外眼筋炎の疑いがある患者を20名に対しMRI検査を行った。正常ボランティアの外眼筋(内直筋、外直筋、上斜筋、上直筋、下直筋、下斜筋)の正常T2値を求め、外眼筋炎の疑いのある患者のT2値と比較した。放射線科医3名、放射線技師10名により評価を行った。【結果】正常ボランティアにおける6つの外眼筋には有意差はなかった。正常外眼筋の平均T2値(63)外眼筋炎症例の平均T2値(92) 【考察】T2mapは組織の水分含有量上昇との関連性が高く、T2高値となった外眼筋は筋内の炎症を反映した結果と考える。また、T2低値となった例では組織の炎症がおさまり、萎縮や線維化している時期と捉えることが出来る。このことから、甲状腺機能亢進症による外眼筋炎の活動周期の判別、治療方針の決定ができ、臨床の場に応用出来ることが示唆された。【結論】T2mapにより炎症を評価できることが示唆された。