[P-2-130] PETRA法による頭蓋内腫瘍症例における造影T1強調画像の有用性の検討
【原理・目的】
PETRA(Pointwise Encoding Time Reduction with radial Acquisition)法は,ultra short TEの技術をベースに開発されたシーケンスであり、撮像時の騒音を大幅にカットできる3D-T1強調画像撮像法である。本研究の目的は、頭蓋内腫瘍症例の造影後3D-T1強調画像を、PETRA法とMPRAGE(Magnetization-Prepared RApid Gradient-Echo)法で撮像を行い、放射線科医による視覚評、CNR、SNRおよび撮像時の騒音について比較を行うことである。
【使用装置】
MAGNETOM Trio(3.0T, シーメンス)およびHead matrix coil(32ch)を用いて撮像を行った。PETRAの条件はAfter each 700-ms TI, a readout module with duration 1250 ms, TR: 2.79 ms、TE :70 μs 、flip angle:6 deg、voxel volume:0.993 mm3。CHESS pulse:on、TA:6:20。MPRAGEの条件はTI :900 ms、TR:2300 ms、TE:2.4 ms、flip angle:10 deg、voxel volume:0.993 mm3、fat suppression: off、TA:5:56。
【方法】
脳腫瘍症例15例について、臨床的診断能について2名の放射線科医による視覚評価と、CNR、SNRおよび撮像時の騒音について比較を行った。
【結果・考察】
2つのシーケンスで、放射線科による視覚評価においてはほぼ同等であると評価され、CNRは有意差が見られなかった。SNRはPETRAが有意に高く、騒音レベルはPETRAが有意に低かった。PETRAは頭蓋底、顔面頭蓋部の磁化率artifactが低減されていた。また、良好な血液プール造影効果が得られ、血管奇形や静脈性病変の診断に有用であるが、硬膜の生理的な造影増強効果を異常と過大評価する危険性がある。PETRAは頭蓋内腫瘍の造影3D-T1強調画像の静音撮像法としてMPRAGEの代替に用いることが可能である。
PETRA(Pointwise Encoding Time Reduction with radial Acquisition)法は,ultra short TEの技術をベースに開発されたシーケンスであり、撮像時の騒音を大幅にカットできる3D-T1強調画像撮像法である。本研究の目的は、頭蓋内腫瘍症例の造影後3D-T1強調画像を、PETRA法とMPRAGE(Magnetization-Prepared RApid Gradient-Echo)法で撮像を行い、放射線科医による視覚評、CNR、SNRおよび撮像時の騒音について比較を行うことである。
【使用装置】
MAGNETOM Trio(3.0T, シーメンス)およびHead matrix coil(32ch)を用いて撮像を行った。PETRAの条件はAfter each 700-ms TI, a readout module with duration 1250 ms, TR: 2.79 ms、TE :70 μs 、flip angle:6 deg、voxel volume:0.993 mm3。CHESS pulse:on、TA:6:20。MPRAGEの条件はTI :900 ms、TR:2300 ms、TE:2.4 ms、flip angle:10 deg、voxel volume:0.993 mm3、fat suppression: off、TA:5:56。
【方法】
脳腫瘍症例15例について、臨床的診断能について2名の放射線科医による視覚評価と、CNR、SNRおよび撮像時の騒音について比較を行った。
【結果・考察】
2つのシーケンスで、放射線科による視覚評価においてはほぼ同等であると評価され、CNRは有意差が見られなかった。SNRはPETRAが有意に高く、騒音レベルはPETRAが有意に低かった。PETRAは頭蓋底、顔面頭蓋部の磁化率artifactが低減されていた。また、良好な血液プール造影効果が得られ、血管奇形や静脈性病変の診断に有用であるが、硬膜の生理的な造影増強効果を異常と過大評価する危険性がある。PETRAは頭蓋内腫瘍の造影3D-T1強調画像の静音撮像法としてMPRAGEの代替に用いることが可能である。