[P-2-141] 汎用デジタル機器を用いたデジタルMRIトランシーバーの開発
【はじめに】
MRIにおいては,近年,送受信系のデジタル化が進行している.ところが,その開発には,膨大な開発費と高いスキルを必要とし,大学の研究室などで実現するのは困難であった.これに対し,高機能化と低価格化が著しい汎用デジタル機器を組み合わせれば,同等のシステムを極めて低コストでかつ短期間に実現できると期待される.そこで,まず,デジタルオシロでMRIレシーバを開発し,撮像実験により有用性を確認した.
【システム構成】
信号受信系として,最大サンプリング周波数500MHz,ビット分解能8bit,2CH,32MS/CHのデジタルオシロ(PicoTechnology製)を使用した.PCとUSB2.0で接続し,開発にはVisual C++2010,MatLabを用いた.TR間の受信系の位相補正を行うために,ナビゲータエコー法を採用した.
【撮像結果】
硫酸銅水溶液ファントムとみかんを撮像した.8.9MHzのNMR信号をaは62.5MHzでオーバーサンプリング,bは7.8MHzでアンダーサンプリングして画像再構成した画像である.どちらも撮像条件は,TR:1000ms,TE:20ms,matrix:256×256である.位相補正は有効であり,アーチファクトのない明瞭な画像を撮像できた.
【まとめ】
デジタルオシロを用いて受信系を開発し,MR画像を撮像することに成功した.現在,任意波形発生器を用いた送信系を開発中であり,これと合わせて,汎用デジタル機器を用いた,デジタルMRIトランシーバーの開発の可能性が示された.
MRIにおいては,近年,送受信系のデジタル化が進行している.ところが,その開発には,膨大な開発費と高いスキルを必要とし,大学の研究室などで実現するのは困難であった.これに対し,高機能化と低価格化が著しい汎用デジタル機器を組み合わせれば,同等のシステムを極めて低コストでかつ短期間に実現できると期待される.そこで,まず,デジタルオシロでMRIレシーバを開発し,撮像実験により有用性を確認した.
【システム構成】
信号受信系として,最大サンプリング周波数500MHz,ビット分解能8bit,2CH,32MS/CHのデジタルオシロ(PicoTechnology製)を使用した.PCとUSB2.0で接続し,開発にはVisual C++2010,MatLabを用いた.TR間の受信系の位相補正を行うために,ナビゲータエコー法を採用した.
【撮像結果】
硫酸銅水溶液ファントムとみかんを撮像した.8.9MHzのNMR信号をaは62.5MHzでオーバーサンプリング,bは7.8MHzでアンダーサンプリングして画像再構成した画像である.どちらも撮像条件は,TR:1000ms,TE:20ms,matrix:256×256である.位相補正は有効であり,アーチファクトのない明瞭な画像を撮像できた.
【まとめ】
デジタルオシロを用いて受信系を開発し,MR画像を撮像することに成功した.現在,任意波形発生器を用いた送信系を開発中であり,これと合わせて,汎用デジタル機器を用いた,デジタルMRIトランシーバーの開発の可能性が示された.