[P-3-201] 1.5TMRI装置を用いた自由呼吸下Gd-EOB-DTPA造影におけるT1-FLAIR BLADEの基礎的検討
【目的】現在、肝臓の造影検査においてGd-EOB-DTPAが普及し息止め撮像が主体となっている。今回、我々は息止め出来ない被験者に肝細胞造影相を自由呼吸下 T1-FLAIR BLADEにて検査が出来ないか基礎的な検討を行ったので報告する。【方法】使用機器はMRI装置にSIEMENS社製Avanto 1.5Tを使用し、SequenceはTSE法のT1-FLAIRでk-space TrajectoryにBLADEとCartesianを用い、Phantom実験と同意が得られた健常Volunteerによる検討を行った。Phantom実験ではHead Coilを用い、PhantomはNEMA Phantomを使用した。試料に0.3%Gdと79%PVA gelを用い、TRが変化した時のSNR及びCNRを測定した。TIはTRごとに自由水のnull pointに設定した。健常Volunteerによる検討ではinvivo社製 32channel Body Array Coil (16 anterior,16 posterior)を使用し、肝臓レベルにおける横断面にてfatsat併用BLADE(Motion Correction; ON)及びCartesianを自由呼吸下で撮像し両者を比較した。【結果・考察】Phantomによる検討においてSNRはCartesianよりもBLADEの方が高く、TR延長に従い差が大きくなった。CNRはTRによって変化し、0.3%Gdと79%PVA gelのコントラスト差が確認され、T1-FLAIR BLADEにおいて造影効果があることがわかった。健常Volunteerによる検討ではCartesianよりもBLADEの方がArtifactが少なく良好に描出された。【結語】肝臓のGd-EOB-DTPA造影において自由呼吸下によるT1-FLAIR BLADEの可能性が示唆された。