[P-3-221] タブレット端末を利用したMRI入室前チェックシステムの試作
【背景/目的】MRI検査において検査室内への金属の持ち込みによる吸着、体内金属の発熱等の危険性は広く知られているところである。当院では検査受付時に紙媒体で所持品、手術の既往、体内金属の有無等を患者本人が記入(以下入室前チェックリスト)、その用紙を元に放射線技師が最終的な入室チェックを行う。今回、入室前チェックリスト記入の負担軽減とデータベース化を目的とし、ソフトウェアとタブレット端末を利用した入室前チェックシステムの試作を行い、現システムとの比較を行ったので報告する。
【方法】 データベースソフトウェアはファイルメーカー株式会社FileMaker Pro 13 Advanceを使用し、バーコードリーダ、パソコン、タブレット端末、無線LANブロードバンドルータ、プリンタとでシステムを構成した。10種類の模擬患者パターンを用意し、当院放射線技師10名により紙媒体、タブレット端末を用いて所持品、手術既往、体内金属の有無、閉所恐怖症の有無、体重、署名を記入・入力してもらい、要した時間の測定、入力のしやすさについて5段階評価を行い、従来のシステムと試作したシステムの比較を行った。
【結果】すべての項目において、タブレット端末は入力時間が短く、評価も高い結果となった。特に、2回目の検査を想定したパターンの場合は、手術既往での評価において紙媒体が平均2.1だったのに対しタブレット端末は4.3となった。
【考察】 タブレット端末が手術既往において入力時間の短縮に加え、高い評価を示したのは、タブレット端末ではIDにより以前の入力データを検索、表示することで入力の負担が軽減された為と考えられる。
【結論】 すべて紙媒体にて運用を行う現システムと比較し、入力の負担・時間を減少させる入室前チェックシステムの試作を行うことができた。本システムを使用することで、検査効率の向上や、記入間違い減少等の可能性が示唆された。
【方法】 データベースソフトウェアはファイルメーカー株式会社FileMaker Pro 13 Advanceを使用し、バーコードリーダ、パソコン、タブレット端末、無線LANブロードバンドルータ、プリンタとでシステムを構成した。10種類の模擬患者パターンを用意し、当院放射線技師10名により紙媒体、タブレット端末を用いて所持品、手術既往、体内金属の有無、閉所恐怖症の有無、体重、署名を記入・入力してもらい、要した時間の測定、入力のしやすさについて5段階評価を行い、従来のシステムと試作したシステムの比較を行った。
【結果】すべての項目において、タブレット端末は入力時間が短く、評価も高い結果となった。特に、2回目の検査を想定したパターンの場合は、手術既往での評価において紙媒体が平均2.1だったのに対しタブレット端末は4.3となった。
【考察】 タブレット端末が手術既往において入力時間の短縮に加え、高い評価を示したのは、タブレット端末ではIDにより以前の入力データを検索、表示することで入力の負担が軽減された為と考えられる。
【結論】 すべて紙媒体にて運用を行う現システムと比較し、入力の負担・時間を減少させる入室前チェックシステムの試作を行うことができた。本システムを使用することで、検査効率の向上や、記入間違い減少等の可能性が示唆された。