[P-3-230] 2-station全脊椎MRIでの歪補正Filterの効果の検討
【目的】2-station全脊椎MRIのようなLarge FOV画像では辺縁部の歪みが大きく、形状が不正確となることは広く知られている。今回3D-TSE(space法)と3D-GRE(vibe法)にてLarge FOV画像の歪みの程度と補正Filterの効果をphase encode平面方向とslice encode平面方向にて検討した。
【方法】装置付属の硫酸ニッケル水溶液ボトルファントムをSiemens製1.5TMRI装置Magnetom Aeraにて撮像し、X線CT画像に対するMRI画像の計測(FWHM比)にて評価した。ファントムの配置はファントム長軸を静磁場方向に配置(Z方向)、および、ファントム長軸をマグネット水平方向(X方向)の2方向の配置でそれぞれにつき、isocenterと、高さ(Y方向)-60mm off centerの2種類で撮像した。撮影条件はT1強調画像で3D-TSE(space法)と3D-GRE(vibe法)とし、FOV500mm、2mm slice×96枚、base resolution 256matrixとし、補正Filter無し、2D-distortion-filterあり、3D-distortion-filterありの3種類で画像を再構成した。
【結果】3D-TSE法、3D-GRE法共に静磁場方向(Z方向)の歪みは画像辺縁部が縮小する方向に歪みが見られた。歪み補正filterの効果は2D-distortion filterは撮像面内(X-Y平面)のみで補正効果があり、3D-distortion filterはslice encode方向にも補正効果があった。off centerでは補正効果があるものの、isocenterよりは効果が小さい。臨床画像においても2-stationの繋ぎ目で補正効果が確認できた。
【結論】2-station全脊椎MRIのようなLarge FOVでの3Dシーケンス撮像時には、slice encode方向の歪改善の為3D-distortion filterの使用が推奨される。
【方法】装置付属の硫酸ニッケル水溶液ボトルファントムをSiemens製1.5TMRI装置Magnetom Aeraにて撮像し、X線CT画像に対するMRI画像の計測(FWHM比)にて評価した。ファントムの配置はファントム長軸を静磁場方向に配置(Z方向)、および、ファントム長軸をマグネット水平方向(X方向)の2方向の配置でそれぞれにつき、isocenterと、高さ(Y方向)-60mm off centerの2種類で撮像した。撮影条件はT1強調画像で3D-TSE(space法)と3D-GRE(vibe法)とし、FOV500mm、2mm slice×96枚、base resolution 256matrixとし、補正Filter無し、2D-distortion-filterあり、3D-distortion-filterありの3種類で画像を再構成した。
【結果】3D-TSE法、3D-GRE法共に静磁場方向(Z方向)の歪みは画像辺縁部が縮小する方向に歪みが見られた。歪み補正filterの効果は2D-distortion filterは撮像面内(X-Y平面)のみで補正効果があり、3D-distortion filterはslice encode方向にも補正効果があった。off centerでは補正効果があるものの、isocenterよりは効果が小さい。臨床画像においても2-stationの繋ぎ目で補正効果が確認できた。
【結論】2-station全脊椎MRIのようなLarge FOVでの3Dシーケンス撮像時には、slice encode方向の歪改善の為3D-distortion filterの使用が推奨される。