[P-3-232] 3D Double-Echo Steady-State (DESS) MR myelographyによる腰部神経根の描出能の検討
目的:3D DESS (Double-Echo Steady-State) MR myelographyによる腰部神経根の描出能を、3D STIR (Short Tau Inversion Recovery)-SPACE (Sampling Perfection with Application optimized Contrasts using different flip angle Evolutions)及び3D MEDIC (Multi Echo Data Imaging Combination) MR myelographyと比較検討すること。
対象と方法:対象は9人の健常ボランティアで、撮像にはMAGNETOM Skyra (3T、SIEMENS社製)を用いた。まず、3D DESS (flip angle (FA) 20、90°) 、3D STIR-SPACE及び3D MEDIC MR myelographyを撮像した。左右それぞれL3-5レベルの神経根に沿った斜冠状断thin Maximum intensity Projection (MIP) 像を作成し、各神経根を神経節 (mid portion) 、神経節より中枢側 (proximal portion) の2か所で定性評価を行った。評価項目は、(1)神経根と周囲組織(骨)とのコントラスト、(2)神経根の輪郭の鮮明さ、(3)静脈による神経根の視認性低下の有無、を放射線科医2名が4段階で評価した。
結果:神経根と周囲組織とのコントラストの評価では、両読影者ともいずれのシーケンスにおいても良好なコントラストが得られており、差は見られなかった。神経根の輪郭の鮮明さについての評価では、STIR-SPACEがほかのシーケンスと比較して有意に低値であった。静脈による神経根の視認性低下の有無についての評価では、3D STIR-SPACEや3D MEDICに比べて3D DESSで良好な結果が得られた。3D STIR-SPACEにおいて、静脈による視認性低下がもっとも強く見られた。3D DESSの2つの異なるFAの画像については、画像評価に差は見られなかった。
結語:3D DESS MR myelographyは、良好なコントラスト、輪郭の鮮明さに加えて、静脈による視認性低下を生じないことから、神経根の描出に適した撮像法と考えられた。
対象と方法:対象は9人の健常ボランティアで、撮像にはMAGNETOM Skyra (3T、SIEMENS社製)を用いた。まず、3D DESS (flip angle (FA) 20、90°) 、3D STIR-SPACE及び3D MEDIC MR myelographyを撮像した。左右それぞれL3-5レベルの神経根に沿った斜冠状断thin Maximum intensity Projection (MIP) 像を作成し、各神経根を神経節 (mid portion) 、神経節より中枢側 (proximal portion) の2か所で定性評価を行った。評価項目は、(1)神経根と周囲組織(骨)とのコントラスト、(2)神経根の輪郭の鮮明さ、(3)静脈による神経根の視認性低下の有無、を放射線科医2名が4段階で評価した。
結果:神経根と周囲組織とのコントラストの評価では、両読影者ともいずれのシーケンスにおいても良好なコントラストが得られており、差は見られなかった。神経根の輪郭の鮮明さについての評価では、STIR-SPACEがほかのシーケンスと比較して有意に低値であった。静脈による神経根の視認性低下の有無についての評価では、3D STIR-SPACEや3D MEDICに比べて3D DESSで良好な結果が得られた。3D STIR-SPACEにおいて、静脈による視認性低下がもっとも強く見られた。3D DESSの2つの異なるFAの画像については、画像評価に差は見られなかった。
結語:3D DESS MR myelographyは、良好なコントラスト、輪郭の鮮明さに加えて、静脈による視認性低下を生じないことから、神経根の描出に適した撮像法と考えられた。