第42回日本磁気共鳴医学会大会

Presentation information

特別講演

高温超伝導材料の物理と磁石の開発の現状

Thu. Sep 18, 2014 1:30 PM - 3:30 PM 第1会場 (5F 古今の間北・中)

座長:梅田雅宏(明治国際医療大学 医療情報学)

講師:前野悦輝,斉藤一功

[SL1-1] 超伝導の夢 ―発見からトポロジカル量子現象へ―

前野悦輝 (京都大学大学院理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻)

NMRに用いる強力磁場を発生させるには超伝導磁石が必須であるが、金属の電気抵抗が低温で完全に消失する超伝導現象が発見されたのは約100年前である。本講演では発見当時のエピソードから、高温超伝導体の発見、さらに超伝導研究の最先端までを平易に概観する。超伝導物質開発の中から生まれた元素の立体周期表や、超伝導研究に関してベル研究所で起こった「史上空前の論文捏造事件」についても紹介したい。・1911年 発見:超伝導磁石の夢・1957年 BCS理論:「メカニズム解明」・超伝導が壊れるとき:スピン対破壊と軌道対破壊・1986年 高温超伝導発見:室温超伝導の夢・1994年 ルテニウム酸化物超伝導発見:スピン三重項超伝導実現の夢・まとめ:トポロジカル量子現象へ