14:10 〜 15:00
○小橋 元 (獨協医科大学医学部公衆衛生学講座)
アフタヌーンレクチャー
2017年9月14日(木) 14:10 〜 15:00 第4会場 (東武ホテルグランデ 4F 松柏)
座長:山下 康行(熊本大学大学院医学薬学研究部 放射線診断学分野)
【ねらいと概要(Aims & Scope)】
2017年5月30日に改正個人情報保護法が施行されることに合わせ、同年2月28日に、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針及びヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針が一部改正された。これらの改正により、ヒトから得られるデータを用いた研究では、データの使われる範囲についての示し方など、データの管理・使用に関する部分がこれまでと大きく変わることとなった。
臨床医学に限らず、医学に関する研究の多くはヒトから得られたデータを用いている。画像を用いた研究においてもこれは同様である。一方で、画像を用いる研究、特にこれから期待される研究においては、そのデータの入手法が独特なことがあり、従来の検査結果や診察結果に基づく臨床研究とは一線を画した研究計画を立てる必要がある。それらについて、どのように新しい倫理指針に対応すればよいかについては、現在進行形で研究者を悩ませることとなる。
本セッションでは、疫学者の立場からこれらの改正された倫理指針の重要と考えられるポイントを解説するとともに、人を対象とする研究の倫理指針の原点であるヘルシンキ宣言に一度立ち戻り、医学系の研究者が研究を計画し、実行するにあたり、何に気を付け、どのような態度を持って望まなければならないかを再確認したい。
14:10 〜 15:00
○小橋 元 (獨協医科大学医学部公衆衛生学講座)