13:00 〜 14:00
○岡田 知久 (京都大学大学院医学研究科)
特別講演(共催)
2017年9月14日(木) 13:00 〜 14:00 第4会場 (東武ホテルグランデ 4F 松柏)
座長:定藤 規弘(自然科学研究機構 生理学研究所 心理生理学研究部門)
シーメンスヘルスケア(株)
【ねらいと概要(Aims & Scope)】
現状で7T-MRI装置は研究専用です。しかし近い将来、米国もしくは欧州では適用身体部位を限定した形で臨床での利用が承認されると期待されています。当施設でも脳に限定して臨床活用に向けた研究を進めていますが、静磁場・励起電磁場の不均一やSAR制限といった問題が、3T-MRI装置よりも大きく影響します。その一方で静磁場強度増加に伴うT1値の延長は、従来では描出が困難であったレンズ核線条体動脈枝のような細い血管を容易に描出可能とします。また短縮するT2*値は、還元型ヘモグロビンに対するコントラストを増加させ、詳細な静脈構造の描出も可能となります。さらに7T-MRI装置が有する高い信号ノイズ比は、高解像度の解剖画像やfMRI画像において、大いに活用可能なものです。Multi-echo MP2RAGEでは定量的なT1値やQSM画像を高解像度で得られるとともに、3D-EPIでは高精細なBOLD撮像が可能です。7T-MRI装置の現状とともに、性能を最大限に活用するための研究をご紹介いたします。
13:00 〜 14:00
○岡田 知久 (京都大学大学院医学研究科)