JSMRM 2017, the 45th annual meeting of the Japanese Society for Magnetic Resonance in Medicine

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Plenary Lecture

Plenary Lecture

Fri. Sep 15, 2017 11:10 AM - 12:00 PM Room1 (Sobun Center 1F Main hall)

Organizer:Yoshio Machida(Tohoku University Graduate School of Medicine)

【ねらいと概要(Aims & Scope)】

1973年に提案されてから,約45年にわたってMRIは留まることなく進化を続けてきた.また,私は,1981年に東芝入社以来,約36年にわたってMRIの研究に従事してきた.私がMRIを始めた頃,その基本方式(spin warp法)は既に確立されており,欧米では臨床撮像が始まっていた.我が国でも,1983年夏には,東大-東芝グループより,国内初の臨床画像が報告され,翌年には国産初のMRIが発売された.それが発表された頃は,「もうMRIは研究することがない」という空気もあったが,その後の目覚ましい発展は,「全ての予想を裏切る」ものであった.そこで,まず,初期の臨床装置からこれまでのハードウェア(磁石,勾配磁場コイル,RFコイル,コンソール)とシーケンス(高速化と高機能化)の進化を紹介する.これにより,MRIの現状を総括する.

 さて,最近,データ収集技術や画像再構成技術の進化と共に,MRIのハードウェアの不完全性が大きな問題になっている.これは,主に,MRIにおけるCartesian samplingからNon-Cartesian samplingへの変化の流れに伴うものである.そして,ゆっくりとではあるが,その変化は止めることはできない.このような技術的発展を支える技術が,どのようなMRIも,計算機上に正確に再現するMRI simulatorであり,これに関する我々の最近の試みと将来展望を紹介する.