第45回日本磁気共鳴医学会大会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム3
植込み型医療デバイスの安全なMRI検査を考える
~より多くの方にMRIの恩恵を受けていただくための医療提供側の使命~

2017年9月15日(金) 09:20 〜 11:00 第1会場 (栃木県総合文化センター 1F メインホール)

座長:土`井 司(社会医療法人高清会 高井病院)

【ねらいと概要(Aims & Scope)】
 2012年に条件付きMRI対応ペースメーカが発売されて以来、数多くの能動型の条件付きMRI対応植込み型医療デバイスが世の中に輩出され、臨床においてもペースメーカなどを植込んだ患者のMRI検査に接する機会が増えている。臨床現場では適応の有無を正しく判断し、実施条件や施設基準に則って検査が施行されていると思うが、発売以来5年が経過し、被検者に障害を与えた事例が公に報告されていないこともあって、安全管理に対する認識が希薄化しているようにも思える。
 このシンポジウムでは、能動型の条件付きMRI対応植込み型医療デバイスを植込んだ被検者のMRI検査を実施するにあたって、知っておくべき知識と技術について、「MRIから受ける物理作用」「IEC規格と装置に備えられた安全管理システム」「医療デバイス提供メーカの安全使用のための取組み」そして「臨床現場での安全管理の実際」について情報を提供し、改めてこれらの医療デバイスを植込んだ被検者の安全なMRI検査について啓発できればと考える。