第45回日本磁気共鳴医学会大会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム7
進行期前立腺癌:拡散強調像による全身骨転移の評価と意義

2017年9月16日(土) 09:20 〜 11:50 第2会場 (栃木県総合文化センター 1F サブホール)

座長:楫 靖(獨協医科大学 放射線医学講座), 小畠 隆行(量研機構 放医研)

【ねらいと概要(Aims & Scope)】
 前立腺癌骨転移の病勢をCTや骨シンチグラフィで正しく評価できないことがあり、血清PSA値の変動とも乖離が見られることもある。また、進行期前立腺癌に対する新しい薬剤が複数認可され、予後が期待出来る時代になって来たが、薬剤の効果を正しく評価し、適切なタイミングで別の薬剤に切り替える根拠が求められている。これらの点について、画像診断、特に全身MRIの中の拡散強調像の可能性に大きな期待が寄せられている。
 本シンポジウムでは、参加者が進行期前立腺癌の全体像を知った上で画像検査や診断に対応するヒントをつかめるように、様々な立場の講師にお話をお願いした。1)「相手」となる前立腺癌骨転移病巣の病理を知り、2)診療の中で「病態を理解し、評価をする意義」について認識を共有していただく。そして、3)現時点での全身拡散強調像による前立腺癌骨転移の診断と成績、4)全身MRIの撮像方法についての工夫、5)全身MRIの効率の良い読影方法について理解し、各施設で取り入れることができないか考える材料としていただく。最後に6)拡散の原理からみた課題の克服について、講演を聞きながら改善方法を一緒に考えていただきたい。