ジェンザイム・ジャパン（株）の展示では、タイロゲン筋注用0.9mg【遺伝子組換えヒト型甲状腺刺激ホルモン（ヒトチロトロピン アルファ（遺伝子組換え））】を紹介しています。
甲状腺癌で甲状腺を全摘出した患者さんは、甲状腺ホルモンを体内で作り出すことができないため、甲状腺ホルモン剤を服用することで補充します。甲状腺ホルモンは、からだの新陳代謝を調節する非常に重要なホルモンです。しかし、放射性ヨウ素の内服治療（アブレーション）や再発・転移の有無の検査を受ける際には、患者さんは治療や検査前から甲状腺ホルモン剤の服用を中止（休薬）しなくてはなりません。その結果、患者さんは「寒気、便秘、体重増加、うつ症状」などの甲状腺機能低下症の症状を呈してしまい、治療や検査を終えて甲状腺ホルモン剤の服用を再開しても、すぐに症状は回復しません。また、心不全や腎不全、精神疾患などをお持ちの患者さんは、休薬期間にそれらの疾患が増悪してしまうことも考えられます。しかしタイロゲンを注射することで、甲状腺ホルモン剤を服用したまま治療や検査することができます。このように、タイロゲンは甲状腺を全摘出した患者さんにとって有用な薬剤です。また、最新論文の解説冊子や、患者さん向けの資材も取り揃えています。ぜひ、お立ち寄りください。