第60回日本核医学会学術総会/第40回日本核医学技術学会総会学術大会

セッション一覧

日本核医学会プログラム » 核医学会シンポジウム

[核医学]

核医学会シンポジウム1
前立腺癌における核医学の活用

2020年11月12日(木) 09:30 〜 11:30 第7会場 (神戸国際展示場1号館 2階 展示室B)

座長:中本 裕士(京都大学医学部附属病院 放射線部)、溝上 敦(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 泌尿器科)

前立腺癌は核医学イメージングが診断と治療方針決定に用いられる他、RI内用療法も行われ、核医学の役割が非常に大きい疾患である。最近はPSMA(prostate specific membrane antigen)をターゲットとする核医学イメージングと内用療法が外国でさかんに試みられ、わが国での普及も期待される。そこで、泌尿器科学と核医学の専門家がそれぞれの立場から現状と将来への期待と課題について講演する。

[核医学]

核医学会シンポジウム2
PETを基盤としたBNCT

2020年11月12日(木) 15:00 〜 17:00 第7会場 (神戸国際展示場1号館 2階 展示室B)

座長:畑澤 順(大阪大学核物理研究センター 次世代がん治療研究部門)、切畑 光統(大阪府立大学研究推進機構 BNCT研究センター)

近年、BNCTはその中性子源が原子炉から加速器へと大きな転換があり、2020年3月に中性子発生装置と治療用薬剤の薬事承認、同6月には保険適用となって臨床利用への期待が高まっている治療法である。本法では治療薬(ボロン製剤)の分布評価が重要であり、そのための核医学診断薬18F-FBPAにも関心が高い。加速器を院内に設置することを含め、核医学と縁の深いBNCTとその将来について講演をいただく。

田中 浩基1、高田 卓志1、密本 俊典2、櫻井 良憲1、増永 慎一郎1、鈴木 実1、丸橋 晃1、小野 公二3 (1. 京都大学 複合原子力科学研究所、2. 住友重機械工業株式会社、3. 大阪医科薬科大学)

[核医学]

核医学会シンポジウム3
神経変性疾患のイメージング~アミロイドとタウの先をめざす~

2020年11月13日(金) 08:30 〜 10:30 第7会場 (神戸国際展示場1号館 2階 展示室B)

座長:岡沢 秀彦(福井大学 高エネルギー医学研究センター)、尾内 康臣(浜松医科大学 生体機能イメージング研究室)

アルツハイマー病におけるアミロイドとタウのイメージングは、すでに多くの報告があるが、認知機能障害をきたす神経変性疾患の診断と治療方針の決定および治療効果の評価のためには、それ以外にもさまざまなトレーサによるデータが報告されている。そこで、臨床家からの期待と、核医学イメージングの現状および新しい試みについて、それぞれの立場から講演していただく。

[核医学]

核医学会シンポジウム4
脳アミロイドとタウイメージング(国際シンポジウム)“International symposium on brain amyloid and tau PET imaging”

2020年11月13日(金) 13:30 〜 16:45 第1会場 (神戸国際会議場 1階 メインホール)

座長:石井 賢二(東京都健康長寿医療センター研究所 神経画像研究チーム)、島田 斉(量子科学技術研究開発機構 量子医学・医療部門 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部)

わが国でのアミロイドPETの保険適用はまたもや見送られた。しかし、アミロイドPET、そしてタウPETは、アルツハイマー病の病態研究と治療薬開発に無くてはならないマーカーとして、世界中で研究や治験に用いられている。今回は、アミロイドやタウのPETに取り組んでいる研究者に集まって最新の知見を紹介していただき、その有用性と各PET薬剤の特徴を整理したい。

[核医学]

核医学会シンポジウム5
核医学治療 ~現状・期待・課題~

2020年11月13日(金) 13:30 〜 15:35 第6会場 (神戸国際展示場1号館 2階 展示室A)

座長:絹谷 清剛(金沢大学 核医学)、織内 昇(福島県立医科大学ふくしま国際医療科学センター 先端臨床研究センター)

核医学治療(RI内用療法を正式にはこのように呼ぶことになった)の全般について、わが国の現状、今後の期待と課題などを、医学的・技術的背景と、レギュレーションや体制面も含めて取り上げる。

吉村 真奈、阿部 光一郎、鈴木 邦仁、眞田 知英 (東京医科大学 放射線医学分野)

[核医学]

核医学会シンポジウム6
非虚血心血管疾患の核医学イメージング Non-ischemic application of nuclear cardiology

2020年11月14日(土) 08:30 〜 11:00 第1会場 (神戸国際会議場 1階 メインホール)

座長:中嶋 憲一(金沢大学大学院先進予防医学研究科 機能画像人工知能学)、近森 大志郎(東京医科大学 循環器内科)

心アミロイドーシス、心サルコイドーシス、高安動脈炎、心血管系術後感染、など、虚血性疾患以外の心血管系疾患における核医学イメージングの有用性を考える。

[核医学]

ライブ討論
シンポジウム6(キーノート講演)

2020年11月13日(金) 16:30 〜 16:55 第2会場 (神戸国際会議場 3階 国際会議室301)

座長:中嶋 憲一(金沢大学大学院先進予防医学研究科 機能画像人工知能学)、近森 大志郎(東京医科大学 循環器内科)

ライブ討論:演者が来日できない場合は、2日目第2会場16:15~16:55にて、オンラインまたは録画による講演とライブでの討論を行います。その場合、3日目の本来の講演の時間にはこの講演と討論の録画を上映します。

[核医学]

核医学会シンポジウム7
腫瘍の免疫療法と核医学イメージング

2020年11月14日(土) 08:30 〜 10:25 第6会場 (神戸国際展示場1号館 2階 展示室A)

座長:藤井 博史(国立がん研究センター 機能診断開発分野)、上原 知也(千葉大学大学院薬学研究院 分子画像薬品学研究室)

チェックポイント阻害剤やCar-T治療など腫瘍の免疫療法が話題となっているが、臨床医学的になお課題があり、費用もかかることを背景に、核医学がこの分野にどう貢献できるかを考える。

[核医学]

核医学会シンポジウム8
イメージング剤の開発戦略 ~疾患や標的に応じた精密な分子設計~

2020年11月14日(土) 08:30 〜 10:30 第7会場 (神戸国際展示場1号館 2階 展示室B)

座長:淵上 剛志(長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科)、上田 真史(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(薬学系) 生体機能分析学分野)

各疾患や標的に対するイメージング剤の開発に必要な、特異的な分子の設計について、低分子、中分子、高分子の長所短所を挙げて議論する。脳を標的としたイメージング剤は低分子が主流であるが、最近scFvなどを標的としたものなども報告されている。また、中分子や高分子は今後低分子と比べて期待されるのか? 癌のイメージングでは、例えば膵臓癌などの間質が豊富で薬剤が届きにくい組織にはどのような薬剤開発戦略が必要か? 感染症でウイルスや細菌を特異的にin vivoイメージングするにはどのような分子を作るべきか? 臨床において核医学診断を行う意義などを最新の国内外の知見も踏まえて議論したい。