50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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ベーシックレクチャー

ベーシックレクチャー10

Fri. Nov 27, 2020 3:00 PM - 3:30 PM 第2会場 (2F B-1)

座長:夏目 淳(名古屋大学 大学院医学系研究科 障害児(者)医療学寄附講座)

[BL10-2] 正常亜型とアーチファクト:誤判読しないためのTIPS

重藤寛史1,2 (1.九州大学 医学部 保健学科, 2.九州大学病院 脳神経内科)

正常亜型には、小鋭棘波、6Hz棘徐波複合、14&6Hz陽性棘波、ウィケット棘波、RMTD、SREDAなどがある。出現時の覚醒度、振幅、局在、形態、年齢を考慮して判読する。なかでも小鋭棘波、6Hz棘徐波複合はてんかん性の活動かもしれないため、慎重な判断が必要になる。アーチファクトには電源ノイズ、電極に起因するノイズ、体動によるノイズ、発汗によるノイズ、心電図、脈波、眼球運動、眼球外直筋筋電図、などがある。アーチファクトを減らすためには、検査時に記録環境を整えたり、電極抵抗を均一化させたり、配線のとりまわしを工夫するなどの対策スキルが必要になる。アーチファクトを誤判読しないためには、アーチファクトに対する知識と、感度、フィルター、モンタージュの原理を理解し、適切に使用する判読者のスキルが必要になる。このレクチャーでは正常亜型判定、アーチファクト対策に対するコツをお示しする。