[BL10-2] 正常亜型とアーチファクト:誤判読しないためのTIPS
正常亜型には、小鋭棘波、6Hz棘徐波複合、14&6Hz陽性棘波、ウィケット棘波、RMTD、SREDAなどがある。出現時の覚醒度、振幅、局在、形態、年齢を考慮して判読する。なかでも小鋭棘波、6Hz棘徐波複合はてんかん性の活動かもしれないため、慎重な判断が必要になる。アーチファクトには電源ノイズ、電極に起因するノイズ、体動によるノイズ、発汗によるノイズ、心電図、脈波、眼球運動、眼球外直筋筋電図、などがある。アーチファクトを減らすためには、検査時に記録環境を整えたり、電極抵抗を均一化させたり、配線のとりまわしを工夫するなどの対策スキルが必要になる。アーチファクトを誤判読しないためには、アーチファクトに対する知識と、感度、フィルター、モンタージュの原理を理解し、適切に使用する判読者のスキルが必要になる。このレクチャーでは正常亜型判定、アーチファクト対策に対するコツをお示しする。